2019.04.04

中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「K'FESTA.2」3.10(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会を総括します!

「第3部は初めて日本vs世界・7対7という対抗戦を組んで、日本のファイターたちが世界の強豪を迎え撃つという形の試合になりました。その先鋒戦には武居由樹選手が登場して、これは武居選手が自ら『対抗戦の火付け役になりたい』と名乗り出てくれて、それを受ける形での抜擢でした。大会の流れとしてなかなかKOが生まれず、という状況で武居選手に試合が回ってきて、しかも大会直前に対戦相手が変更になるという色々と難しい状況だったと思いますが、そこできっちり1RKOで試合を終わらせたのはあっぱれです。本当にチャンピオンらしい、そしてK-1を代表するファイターらしい試合をしてくれて、結果的に武居選手を先鋒戦に抜擢してよかったと思っています。

 対抗戦の第2試合は野杁正明vsジョーダン・ピケオーの一戦はK-1ファンなら誰もが期待していた試合で、これぞ世界レベルという試合になりました。結果こそ判定決着でしたがお互いに一歩も引かない試合展開で、野杁選手がハイキックからのパンチでピケオーをぐらつかせる場面も作ったのですが、最後はピケオーが野杁選手を押し切ったのかな、と。ピケオー選手が体力・フィジカルの差で野杁選手を上回ったという印象でした。この勝利でピケオー選手は久保優太選手の持つタイトルに近づいたと思いますし、野杁選手も敗れてもなお強さを見せつけたと思います。

 対抗戦の第3試合は芦澤竜誠選手とホルヘ・バレラの試合で、この試合はバレラが外国人選手らしい強さを見せたと思います。いつもの芦澤選手だったら相手のパンチをかわせていたという部分でバレラのパンチが当たっていて。あのリーチの長さや独特のパンチは日本人にはないものなのかなと思います。芦澤選手は外国人選手との対戦で敗れたことで学んだこともあったと思いますし、逆にバレラはフェザー級の外国人選手として確固たるポジションを作ったと思います。

 対抗戦の第4試合はKANAvsヨセフィン・ノットソンの再戦で、今回はヨセフィンがKANA選手にリベンジする形となりました。11月に対戦して以来のダイレクトリマッチという形で、個人的にはヨセフィンが短期間でK-1ル―ルにアジャストした動きを見せて、KANA選手にとってはイメージとは違う試合になったのかなと思いました。KANA選手はK-1・KRUSHの女子を引っ張ってきた存在で、ヨセフィンのようなライバルが出てきたことは大きな刺激になったと思います」

<4>に続く