2018.11.16

 K-1×Krushモバイルで毎週金曜日に更新する「関根勤の部屋」。K-1公式サポーターを務める関根勤さんがK-1・Krushの魅力をたっぷりと語り尽くすこのコーナー。今回は関根さんが「K-1 WORLD GP」11.3(土・祝)さいたま大会の見所を振り返ります!

――第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメントはゲーオの優勝という形で幕を下ろしました。関根さんの目に今回のゲーオの戦いぶりはどう映りましたか?

「4年前はえげつない強さだったんだけど、今回はえげつなさも残しつつテクニカルに戦った印象がありますね準決勝で左すねを負傷するアクシデントに見舞われたんですけど、決勝ではすねを使わないハイキックでグローブを蹴って佐々木大蔵を入れなくするという。そういう技術的なところが光った戦いぶりでしたね」

――佐々木選手は一回戦・準決勝を良いペースで勝ってきて、逆にゲーオは準決勝まででボロボロになっていたのでチャンスもあると思ったのですが…。

「いやあ~ゲーオの戦い方は奥が深い!1Rもそうでしたけど、ラウンドが始まるとゲーオはハイキックとヒザ蹴りで猛攻を仕掛けて、佐々木を飲んじゃうんですよね。きっと佐々木は準決勝を見て、ゲーオは蹴りを出さないと予想していたと思うんです。でもゲーオはお構いなしにバンバン蹴っていって、だから佐々木も警戒しちゃうし、自分から行きたくても行けない。それで時間が過ぎちゃって、振り返るとゲーオのペースでラウンドが終わっている。決勝では試合巧者ぶりも目立っていたと思います」

――トーナメント全体を振り返ると一回戦の大和哲也戦は鮮やかな左ハイキックでのKO勝利でしたね。

「実は僕は大和に期待していたんですよ。大和は左フックが強いんで、上手く試合展開の中でパンチを当てるんじゃないかなと思ったんです。でもゲーオの左ハイキックがとんでもない一発でしたね。大和もゲーオの左ミドルに左フックを合わせようとしたら、それがミドルじゃなくてハイキックだったという。やっぱりゲーオの方が一枚上手だったんでしょうね。僕は仮にゲーオが勝つにしても、大和に削られてボロボロになると思ったんです。ところが真逆の展開でしたね」

――そして準決勝では左右田泰臣選手と3度目の対戦になり、延長判定の末にゲーオが勝利をもぎとりました。

「ゲーオが1RKOで勝ち上がったのに対して、左右田は一回戦でモー・アブドゥラマンに削られましたよね。ちょっとゲーオの話からずれちゃいますけど、アブドゥラマンは独特な戦い方をする選手でしたねぇ。僕もずっと格闘技を見てきましたけど、あんなクネクネした動きをする選手は初めて見ました。輪島功一さんのボクシングを見ているみたいでした(笑)。左右田だから何とか延長でインファイトに持ち込んでKO出来ましたけど、他の選手だったらやられてましたよ。

 で、準決勝のゲーオvs左右田も接戦になったんですけど、一回戦を1RKOで勝っていたゲーオが勝ち上がったじゃないですか。だからあの試合はトーナメントの妙でしたよね。削り合いが予想された試合をKOでクリアしたゲーオと左右田では、やはりゲーオの方が有利に試合を進めましたよね。そういう意味では一回戦をKOで勝った中澤純も勢いに乗ったんだけど、準決勝では佐々木が顔面ヒザでダウンを奪って、佐々木の方が波に乗って決勝まで勝ち進みましたよね。でもその佐々木でもゲーオを前にするとああなっちゃうからなぁ…もしかしたらゲーオは佐々木みたいなテクニシャンタイプの選手はやりやすいのかもしれないですね」

――結果的に4年後のトーナメントもゲーオが優勝して、ゲーオが王座返り咲きを果たしました。これからのスーパー・ライト級はどうなっていくと予想していますか?

「またゲーオがチャンピオンになったとは言え、4年前ほどの長期政権は築けないと思うんですよ。これからゲーオも年齢的に衰えていくだろうし。だからあと数年で日本人の誰かがゲーオを止めないといけないですね。今日はトーナメントで本気になったゲーオの強さを見せつけられました」

<2>に続く