2017.12.07

宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は宮田プロデューサーの一夜明け会見での「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま大会の総括を公開します!

「卜部功也選手とクリスチャン・スペトゥクのスーパーファイトは卜部選手が勝利を飾りました。卜部選手は7カ月ぶりのK-1参戦でしたが、卜部選手が出てくると会場が卜部選手の空気になると思いました。彼はテクニックで見せることが出来るファイターで、一夜明け会見でも顔もほとんどキレイなままでした。お見事な勝利だったと思います。

 城戸康裕vs木村"フィリップ"ミノルの一戦は下馬評では城戸有利だったと思いますが、木村選手のパンチがさく裂して、木村選手らしいダウンを奪いました。3Rはお互い苦しい戦いでしたが、ここで木村選手が生き残ったのは大きいと思います。試合後に木村選手は涙を見せていましたが、それぞれが次の戦いに向けて進んでいきます。敗れた城戸選手も含めて、これからどう戦っていくのか楽しみです。

 武居由樹選手はビクトー・サラビアをバックスピンキック一発でKOしました。あの前の三日月蹴りが効いていたところもあると思いますが、ああいった技がこの舞台で1Rでさく裂してKO出来るのがお見事だと思います。武居選手はKrush-53kgのチャンピオンで、今年からスーパー・バンタム級(-55kg)に階級を移したことが転機になり、さらに強い武居由樹を見せてくれていると思います。

 そして初代ヘビー級王座決定トーナメントは1RKOが続出しましたが、リザーブファイトの愛鷹亮選手が火をつけてくれたと思います。過去に2度対戦して判定勝利している古田太一選手との試合でしたが、今回はしっかりと倒しきりました。トーナメントとして一番最初の大事な試合でKOしてくれてよかったと思います。

 トーナメント本戦では上原誠選手がKO勝利を収めましたが、その他の日本人選手は惜しくも一回戦で敗れてしまいました。敗戦のあとだったので、上原選手やKOICHI選手のコメントで『この試合を最後にする』という言葉がありましたが、彼らについてはジムさんと話し合って、今後のことを相談していきたいと思います。

 そしてトーナメント決勝のアントニオ・プラチバットvsイブラヒム・エル・ボウニは2人の勝ちたい、チャンピオンになりたい気持ちがぶつかったいい試合で、どちらが勝つか分からない試合でした。エル・ボウニ選手も前日計量・会見では一騒動でしたが、トーナメントでは見事なファイトを見せてくれて、改めて良いファイターだなと思いました。

 トーナメントで優勝したプラチバット選手も23歳で、ブランコ・シカティックさんが涙を見せたところはいい場面だったと思います。プラチバット選手は世界的に見て無名に近いファイターでしたが、K-1チャンピオンになって一気に名前が上がって注目されるファイターになると思います。

 今回ヘビー級のトーナメントを開催するにあたり、世界中のファイターからたくさんの出場の申し入れがありました。ヘビー級は世界中に強いファイターがいますし、ファンのみなさんからも外国人の強いファイターを呼んでほしいという期待があると思います。これからもK-1ヘビー級には色んなファイターが登場してくるかと思います」