2017.10.12

宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は宮田プロデューサーが「Krush.81」10.1(日)後楽園大会を総括!

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――「Krush.81」の2大タイトルマッチはいずれもタイトルが移動という形になりましたね。「9月にK-1甲子園優勝歴がある軍司(泰斗)くんがKrush-53kgのタイトルを獲って、翌10月にも同じK-1甲子園優勝歴がある西京(春馬)くんがKrush-58kgのタイトルを獲って。K-1甲子園出身の若い2人がKrushの最終試合を務めて、タイトルを獲ったというのは一つの流れなのかなと感じましたね。

 西京くんにとっては6月のK-1で一度勝っている小澤(海斗)くんとの再戦で、必死に勝ちにきた小澤くんを、西京くんがすんなり退けたように感じました。タイトルマッチでも「不動心」というか、改めていい選手だなと思いました。今年の西京くんはエリアス・マムーディ、小澤くんとの2連戦と3試合を行いましたけど、本当は6試合ぐらい組みたかった。大きなダメージもないと思うので、年内にもう1試合あってもいいのかなと思います。

 と言うと、国内は12月の「K-1」SURVIVAL WARSしかないんですけど(笑)、それも可能性としてありなのかなと。今後はKrush-58kgのベルトを防衛しつつ、K-1のフェザー級には国内外に強豪がいるので、色んな選手と試合を組んでみたいですね。KOそのものは多くないですが、ファイトスタイル的に試合をやっていく中でKOが増えてくるタイプかなと思いますし、本当に穴のない、これからどのくらい強くなるんだろう?と思わせるチャンピオンだと思います」

――Krush-60kgタイトルマッチの王者・安保璃紅vs挑戦者・郷州征宜についてはいかがでしたか?

「僕は第5代Krush-60kg王座決定トーナメントで一番成長したのは安保くんだと思うんですよね。Krushデビュー戦は代打出場のプレリミナリーファイトでしたし、試合そのものもダウンを喰らっての逆転KOという形でした。王座決定トーナメントも16選手中16番目からのスタートだったと思います。でもそれから4連勝してチャンピオンになって、挑戦者決定トーナメントの勝者と防衛戦という流れだったのですが、初防衛戦でもしっかりと強さを見せてくれました。

 最終ラウンドで見せた蹴りの威力と鋭さは本当にすごくて、蹴りが当たった時の衝撃音に会場がうなりましたよね。最後は安保くんからすれば痛恨のダウンでダメージはなかったと思うのですが、あの場面ですぐに立ち上がることが出来ず、レフェリーがダウンを宣告したというのは…郷州くんのベルトへの執念が実ったのかなと思います。

 あれがダウンでなければ、やや安保くんという内容で陣営としては悔しい敗戦でしたが、タイトルを失ったことで安保くんには新しいチャンスが来ると思います。去年からずっと負けてはいけない試合が続いていて、いくら安保くんが若いと言っても心身ともに負担がかかっていたと思うので、少し休んでもらって、次の試合を考えたいです。

 勝った郷州くんはメディアさんも話題にしてくれて、ようやくチャンピオンベルトを獲ったという印象ですね。王座決定トーナメントでは準決勝で敗れて、出場選手の欠場を受けての挑戦者決定トーナメント出場だったので運もあったと思います。あの時に手を挙げたからこそ巡ってきたチャンスで、しっかりそれをモノにしましたよね。ジムの話でいくと9月に軍司くん、10月に郷州くんと、K-1ジム総本部チームペガサスに一気に二本のベルトがやってきて、同じペガサスの選手には大きな刺激になってるでしょうね。他のペガサスの選手たちの活躍も楽しみにしています」

<3>に続く