2017.07.28

 K-1×Krushモバイルで毎週金曜日に更新する「関根勤の部屋」。K-1公式サポーターを務める関根勤さんがK-1・Krushの魅力をたっぷりと語り尽くすこのコーナー。今回は関根さんKrushの2017年上半期の大会をそれぞれ振り返ります。第1回は「Krush.72」1.15後楽園の総括をお届け!!

 この大会はダブルタイトルマッチのジョーダン・ピケオーvs廣野祐、KANAvsグレイス・スパイサーの2試合ですよね。

 僕は正直、ピケオーがあっさり勝つと思っていたんですよ。それまでずっと日本人選手を倒してきていたから。いくら廣野がタフとは言え、ピケオーの攻撃を喰らったら危ないだろうと思って見ていました。そうしたら廣野はしっかり自分と距離と間合いをキープして、ピケオーの得意の距離を作らせなかった。もともと頑丈でスタミナがある上にそれができたからピケオーはかなりやりづらそうでしたよね。それでも見せ場を作って勝ちに持っていったピケオーはさすがだなと思う反面、廣野の強さにも目がいった試合です。

 だから僕は廣野が6月のK-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントに出た時にすごく期待していてトーナメントに向けてオランダやイギリスに行って武者修行したり、そういうところも好感が持てる選手なんですよ。試合そのものもサニー・ダルベックと互角の展開…何なら少し廣野がペースを取っていた時間があったくらいですよね? そしたら飛びヒザ蹴りで眉間をカットしてドクターストップになってしまった。で、「新K-1伝説」でバックステージの映像が流れた時に「もしヒザ蹴りでカットしていなかったら…」と聞かれて、廣野は「勝負に“もしも”はないです。これが僕の実力です」と言っていて、この選手はまだまだ伸びるなぁと思いました。年齢は32歳ですけど大器晩成型だと思いますよ。

 そしてKANAvsメロニ―・ヘウへス。僕はKANAをデビュー戦からずっと見てきて、無敗のままチャンピオンになって。ちょっと倒せなくて苦しんだ時もあったけど、初防衛戦では見事なKO勝ちを見せてくれて、僕はメロニ―戦でも苦戦はするけど最後はKANAが勝つと思っていました。ただまあ…どうしても欧米人選手特有の持って生まれた身体の強さとリーチ差に苦しみましたよね。

 KANAとしては大丈夫だろうと思っていたくらいのパンチが効いちゃうし、当たらないとだろうと思っていたところからパンチが飛んでくる。KANAにとっては欧米人特有の強さを痛感させられた試合だったと思います。でもこれは5月大会の時に話そうと思うんだけど、この時の敗戦を経てKANAは復帰戦で別人のような選手に生まれ変わったんですよね。