2017.06.15

 宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「Krush.76」5.28(日)後楽園大会を総括します!

――セミファイナルと第7試合ではKANA選手と木村“フィリップ”ミノル選手がそれぞれ再起戦に勝利をしました。

「KANA選手はデビュー7戦目で初黒星を経験して、対戦カードを決める時にもっとイージーな相手でもいいかなと結構悩んだんですけど、終わってみれば大したもんだなと思いましたね。タイトルマッチみたいな気持ちで組んだ試合でしたし、外国人選手はいくら映像を見ていても、実際に対戦して感じる強さもありますからね」

――もしKANA選手が1月にメロニー・ヘウヘス選手に防衛していたら、今回のグレイス戦は防衛戦でもおかしくないカードですからね。

「僕の中でKANA選手は負けてもチャンピオン級の選手で、そういうキャリアを積むべきだと思っています。なんだろう、そうさせる何かが彼女にはあるんですよ。メロニー・ヘウヘス選手とのリマッチは、もちろんメロニー選手がチャンピオンの立場なので、彼女に選ぶ権利もありますけど、もう待ったなしだと思います。あと、メロニー選手が今回のKANA選手の結果を見てどのように感じているのかも聞いてみたいですね」

――木村選手も久々に木村選手らしい試合ぶりでKENJI選手に1RKO勝利しました。

「ミノルくんはKANA選手とは違う再起戦で、ウィラサクレックジムでどんな練習をしていたか僕は分かりませんでしたが、結果的に前に出る木村くんが見れましたし、それがハマりましたよね。ミノルくんじゃないと作れない空気というかあの空気感を久々に見せてもらいましたね。

 以前Krushで梶原龍児を倒して、“狂拳”竹内裕二を倒した後楽園での木村くんのスケール感を見せてくれました。前回ああいう負けがあって、あそこからよく踏ん張ったと思います。相手のKENJIくんもキャリアが後半に差し掛かっていて、すごく練習していたと思いますし、そういう顔もしていました。

 それでもミノルくんはKENJIくんに何もさせずに終わらせて、昔のミノルくんが戻ってきたと思います。ミノルくんにとっても、自信を取り戻すきっかけになって、キャリアの中でも忘れられない勝利になるんじゃないかと思いますね。

 逆にKENJIくんは、twitterで色々アピールしていますが、まずは大一番で何もできずに惨敗したことを恥じてほしい。この負けを恥じることからスタートしてほしいです」

――Krush-60kg挑戦者決定トーナメントは、郷州征宜選手と大沢文也選手が勝ち上がりました。

「それぞれの勝ち方で勝ちましたよね。郷州VS闘士は凄く噛み合ったレベルの高く緊張感のある試合だったと思います。闘士くんも闘士くんなりの試合をしたところを、郷州くんが力でねじ伏せた感じでしたね。

 闘士くんは、本来、対戦相手だった島野(浩太朗)くんから郷州くんに変わりましたが、これはしょうがないですし、本人もそこは頭を切り替えていたと思います。逆に郷州くんは運も味方につけて、もう1度(安保)璃紅くんと戦っても面白いと思いますよね。前回は慎重にいった所もあったので、1Rから襲いかかる郷州くんが見てみたいです。

 大沢vs横山巧は、横山くんにとっては凄く勉強になった試合だと思います。あんなに戦いづらい相手もいないですからね。横山くんもああ見えて凄く短気なので、負けた気はしていないかもしれませんが、ダウンを奪われての負けなので、これを教訓にしてほしいですね。

 大沢くんは過去に(卜部)弘嵩くんの持つベルトに挑戦したこともあって、ずっとKrushのベルトを目指し続けているという意味では、郷州くんやレオナ(・ペタス)くん、チャンピオンになった璃紅くんよりベルトを欲しいと思っている時間は長いと思います」

――大沢選手はプロキャリアのほとんどをKrushで過ごした選手ですからね。

「そういう意味では、挑戦者決定トーナメントの決勝が郷州vs大沢の初対戦の組み合わせになったことにドラマを感じます。大沢くんはまともに戦い合わないタイプなので、郷州くんがそれに引っかかるかどうか? 逆に、大沢選手としても郷州くんはいなして勝てる相手じゃないので楽しみにしています」

<4>に続く

 

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