「Krush.142」10.28(金)後楽園 女子アトム級王者・菅原美優、合計4度のダウンを奪ってKO防衛に成功!「今日のテーマは『自分のやりたいことをやり通す』でした」
菅原美優
「(試合を終えた感想)ホっとしたのと本当にうれしい気持ちと、(前回)負けてから、ここまでたくさんの人に支えてもらったので、感謝の気持ちでいっぱいです。(3年ぶりの対戦となったチャン・リーの印象は?)3年ぶりの再戦になっているんですけど、期間が開いているのもありますし、あの頃の自分たちとは違いすぎるので、あまり再戦の気分じゃなくて。別の人と戦っているような感じでしたね。
(合計4度のダウンを奪った右ストレートは鍵になると思っていた?)前蹴りと右をよく警戒されてはいたんですけど、やっと前蹴り以外の自分の武器ができたというか。今回すごいボクシングスパーをたくさんやらせてもらっていて。強い選手といっぱいスパーをやらせてもらって、右は褒めてもらえていたので、自信はありました。ちゃんと形で結果に出たのがすごくうれしいし、自信になりましたね。
(KANA選手を彷彿とさせるダウン連発だったが、倒せる自信はあった?)正直全然なかったというか、チャン・リーさんもすごく気持ちが強い選手なんで、絶対に3年前と同じような展開になるんじゃないかと自分で予想していたんですよ。泥仕合じゃないですけど。気持ちが出る分ぐちゃぐちゃっとなって、最後は気持ちが残った方が勝つかなと思っていて、4R勝負の気持ちでいましあt。こういう形になるとは想像していなかったので、びっくりというか。
(3度目の防衛に成功したが、Krushのベルトの防衛回数は意識している?)全然していないですね。試合前とかベルトはあまり見ないようにしているくらい。いい意味で意識しないようにしていて。守りに入るとよくないと思うので、ベルトは守るためにあるんじゃなくて強い人についてくるんで、そういうところはあまり意識していないですね。(結果として数字がついてきた?)そうですね。
(今後の目標は?)やっぱりK-1のベルトが本当に欲しいので、今の目標はそれだけなので。来年のK-1の大きい大会とかでパヤーフォン選手ともう一度チャンスをいただければと。お願いします。それまでしっかり仕上げるので。もっともっと強くなるので。
(右で倒した結果で、RING OF VENUSから強くなった実感はある?)女子大会は自分はいい形で終わらなかった大会で、逆にチャン・リーさんはめちゃめちゃいい形で終わった大会で。そこを止められたのは大きかったなって。ひたすらもう勝ちを取るためだけに練習を必死にやってきて、それがこうやって形になってよかったなっていう感じですね。
(結果としてダウンを取ったけれども倒してやろうというパンチではなかった?)今日は大宮司さんにも『相手との勝負だけど、自分との勝負だよ』と言われていて。自分のやりたいことをやり通すだけがテーマだったんですよ。パンチにしても自分の距離でロングのパンチを打つとか、そういうのを目標にやっていたので、本当にそれがいい形につながったなと言うか、自分を信じて、大宮司さんを信じて、みんなを信じてよかったなっていう。間違いなかったなって思えて幸せです。
(K-1女子大会からの再起戦で防衛戦、追い詰められた感じはあった?)そんなにないですね。負けたら負けなんで。いい意味でも悪い意味でも自分の実力不足なので。自分が全力を出して負けたらそれはもうしょうがないというか、ただの実力不足なので。それも含めて今日のテーマが『自分のやりたいことをやり通す』だったので、やっぱりそれが結果に繋がってくれてよかったなという感じです。
(ダウンを取った後に喜ばずに仁王立ち。あのポーズの意味は?)倒れた、という感じです。(これで決まったという感じ?まだまだという感じ?)まだまだという感じでしたね。立ってくるんで。いかないと、と思って。相手が立ち上がって、全然目が生きていたので。チャン・リーさんの。(また)来るなと思ったので、そこでは喜べないですね。勝ったときにセコンドを見て笑顔でみんな迎えてくれて、そこでなんかハッとしたなというか、勝ったんだなと。
(まだまだ臨戦態勢だった)そうですね。相手が生きているうちは終わっていないので。意識が飛ぶじゃないですけど、戦意喪失するまでが試合なので。気を抜かず、という感じですね。(パンチが上達した中で、何が一番上達した?)今回女子選手とスパーリングをたくさんさせてもらったんですよ。ボクシングスパー。週2くらいで通わせていただいて、パートナーで呼んでもらったりして。やっぱり男の子とのスパーだと、あまり正直打ち込めない。打たせてもらえない。力があると押し負けたりとか。女子とやることで、打ち込みができたというか。その感覚はスパーでつかめたんですよね。これが当たったら倒れるんだとか、今はいいのが入ったなとか、パンチの感触を覚えたというか。これが実際グローブが小さくなってギアがなかったらどうなるか、までは分からなかったですけど、それが今回結果に出て、それなのかなという感じですね。
(パンチの見本、目標にしている選手はいる?)パンチを得意にしている人だと、ディフェンスが荒いので、パーネル・ウィテカーさんとかがすごく好きで。ディフェンスが上手い選手が好きなんですよ。憧れで言うと、今で言うとガーボンタ・デービスさんとか、ああいう一発ドカンと倒すのは憧れで見てますね。イメージはつかめました。ああいう人を見ていると。ゴロフキンのマネはできません。腰硬くないんで。やってみようと思ったこともあるんですけど、痛いです。
(ファンへメッセージ)今日はたくさんの応援ありがとうございました。本当にたくさんの人に支えられて今日の結果に繋がったと思うので、これからも感謝の気持ちを忘れずにがんばりますので、これからも応援よろしくお願いします。押忍」