中島弘貴は、MAXのヴァンダレイ・シウバだ!!

NEWS » MAX
Wednesday, 2010.03.10

 ミドル級の日本一を決める『FieLDS K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament』(3月27日、さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ=チケット発売中)の開催まで、あと17日。日本トーナメント初出場の中島弘貴が、所属ジムのバンゲリングベイで公開練習を行い、報道陣の前で噂のパワーを見せつけた。

このパンチは、あの男と同じ

 軽くシャドーを披露した中島弘貴は、ときおり笑顔を見せて余裕のムード。ところが、グローブを装着してミット打ちを開始。ドン、ドンと大きな音を立てて、豪快なパンチを何度も叩き込んだ。あの魔裟斗も、「日本人の中で、一番、パワーがある」と高い評価をしている中島のパンチは、噂以上の破壊力を持っているようだ。

 ここまで、中島は11戦無敗で、まったく底が見えていない。優勝候補としては、小比類巻太信、城戸康裕、日菜太らの名前が挙がっているが、中島はまったくのノーマーク。逆に不気味な存在として異彩を放っている。

 とくに、中島のパンチの軌道は独特で、脇を大きく空けて点で打つようにしている。このあと『K-1チャンネル』でアップされる彼の映像をチェックしてもらえば一目瞭然だが、これは打撃のスペシャリストの打ち方ではなく、総合格闘家に多く見られるスタイルだ。

 それは、中島が総合格闘家のヴァンダレイ・シウバに憧れて、日本のシュートボクセで格闘技をスタートしたことにあるという。バンゲリングベイの関係者は、何度も打ち方を矯正しようとしたが、本人は絶対に変えようとしなかったそうだ。なぜならば、「ヴァンダレイ・シウバに憧れているから」と目を輝かせて語った。

このヒザ蹴りは、あの男と同じ

 たしかに、シウバも同じような独特の構えでパンチをラッシュして、桜庭和志をはじめ、多くの格闘家をマットへ沈めてきた。中島は、まさにMAXでもシウバのように大暴れをしたいのだろう。

「シウバ選手の試合ビデオは、疲れているときに観ます。それに、彼の入場曲も、練習前や寝る前にも聴いています。どんなに疲れていても、そうすると気持ちが上に向いてくるんですよね」

 本当は、総合格闘技の道へ進もうとしていた中島だが、「キックで勝っているので、MAXのリングへ上がろうと思った」と明かしている。それは、MAXのリングへと導かれた、彼の運命なのかもしれない。

 公開練習では、パンチの連打からパワフルな飛びヒザ蹴りも繰り出した。これも、「シウバが得意だったので、俺も使っています」という単純な理由があるようだ。ただし、実際の試合でも、敵をヒザ蹴りで倒している。単なるマネではなく、完全に自分のものにしていることは間違いない。

ビッグマウスは、あの男と同じ

「MAXでシウバのように闘う」ことを目指している中島から見て、他の日本人は眼中にない様子。一回戦で対戦するTATSUJIに対しては「打ち合いにきてくれるので、問題ない。ガードを固められても、その上から効かせることができるので大丈夫です。毎日のように映像を観ているけど、全然、強いと思わない」と強気発言を残している。

 TATSUJIだけではなく、日菜太についても「サウスポーなので有利かもしれないけど、強さを感じない」とバッサリ。唯一、小比類巻に対しては「3回優勝しているし、トーナメントの経験があるので」と警戒しているものの、「あのメンバーなら、打ち合っても負けないですね」と、あくまでも強気の発言で通した。

 リップサービスがあるのかもしれないが、公開練習で目撃したパンチの破壊力、11戦無敗という揺るぎない裏づけを考えると、ビッグマウスとは思えない。本人は「3試合、すべて1ラウンドでKOするのが目標、理想の形です」と豪語した。

 もしも、このメンバーを相手に3試合すべてKO勝ちを収めて優勝したら、さらに幻想は高まることだろう。
“それは無理だ”と否定するか、“彼ならばできる”と信じるかは自由だが、何をしでかしそうな気配が漂っていることだけは、たしかだ。

 魔裟斗がいなくなったMAXで、新しい風を吹かせることができるのは、中島弘貴になるかもしれない。■