戦極も参戦の『Dynamite!!』で目指すは打倒紅白!!
笹原プロデューサーが対抗心
重大発表ということで、記者会見場は、たくさんのマスコミ・関係者で溢れ返り、熱気に包まれた。そんな中で、まず谷川貞治FEG代表取締役、DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーが登壇。いきなり谷川代表の口から、衝撃の発表があった。
「昨日、『紅白歌合戦』の出場メンバー発表がありましたが、サプライズはなかったですね。格闘技界が一致団結したら、いけるかもしれないということで、『戦極』さんに協力していただきまして、すでに決まっている吉田秀彦VS石井慧戦ももちろんのこと、DREAMとの5対5、7対7の対抗戦を組みたいと思います」と谷川代表がコメント。
すかさず笹原プロデューサーも、「過去の大晦日でも、起こり得ないことが、たくさんありました。今年も、予想していなかったことが起ころうとしています。戦極さんは、2年間、我々と同じような期間をやってきましたが、叩き潰すつもりで対抗戦に臨みたいと思います。DREAMのファイターの違いを見せ付けたい」と、早くも対抗戦に火花を散らした。
総合格闘技の『戦極』は、これまでDREAMのライバルとして活動。決して、交わることはなかった。だが、『Dynamite!!』への参戦を表明してきたことで、DREAMとの対抗戦が浮上してきたようだ。
『戦極』側も対抗心に燃える
『戦極』の『Dynamite!!』参戦が発表されると、日本格闘競技連盟/日本レスリング協会の福田富昭会長、そして株式会社ワールドビクトリーロードの稲村角雄・営業統括本部長が登壇。それぞれが意気込みを語った。
福田会長は「DREAMと戦極、両団体が対抗戦で力を振り絞って闘うことは意義のあること。私たちとしても、大いにバックアップして世界へ広げて行きたい」と発言。『戦極』を主催する同社の稲村本部長は、「大晦日、戦極は有明でイベントを予定しておりましたが、このような形で協同参加することとなり、たくさんの方にご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。戦極としましては、オールスターで臨み、すべてを倒したいと思っております。来年は、単独開催をする大会もございますが、DREAMとの対抗戦も、一緒にやれないかと思っております」と、DREAMとの対抗戦にヤル気十分のようだ。
もともと今回の話は、谷川代表が10月下旬、『戦極』のメインスポンサーであるドン・キホーテの安田隆夫会長と未来の格闘技界について語り合い、会長の英断によってまとまったという。正式に決まったのは、ほぼこの日の会見の直前で、まだ調整することがたくさん残っているという。それでも強行することになったのは、すべては日本の格闘技界のため、あの熱を取り戻す意識が一緒だったからだろう。
青木と廣田が早くも舌戦を展開
K-1&DREAM、戦極が一緒のリングに上がることが発表されたあと、今度はそれぞれの主要選手が次々と会場に現れた。K-1からは渡辺一久だけだったが、DREAM側からは桜庭和志、青木真也、桜井“マッハ”速人、所英男、高谷裕之、柴田勝頼が登場。戦極側からは、吉田秀彦、廣田瑞人、金原正徳、三崎和雄、泉浩、菊田早苗、郷野聡寛、横田一則、光岡映二、中尾“KISS”芳広が参加した。
そして、吉田と対戦予定の柔道金メダリストの石井慧は、現在、アメリカで修行中ということで、ビデオレターで参加し、メッセージを送った。
それぞれの選手のコメント、質疑応答は、以下を参照のこと。その中で渡辺が「魔裟斗の後継者の渡辺です。KIDさんとやらせてください」と、対抗戦を無視する発言をして、谷川代表に突っ込まれる場面も。また、所英男もKIDへの対戦をアピール。さらに桜庭がエヴァンゲリオンのマスクをかぶり、「碇シンジです。KIDさんと闘いたい」と笑いをとるなど、それぞれが持ち味を発揮した。
だが、青木が「(戦極の)チャンピオンは、誰か知らないんだよね、俺がトップだから。誰か知らないけど、やるなら考えます」と発言したときに、緊張の糸が張り詰めた。青木に無視される形となった戦極ライト級王者の廣田は、「率直な感想をいえば、むかつきますね。でもアルバレスとやった方が盛り上がる」とやり返した。
どんな夢のカードが飛び出すか
石井との対戦が決まっている吉田は記者から印象を訊かれると、「やるんですか?」と、とぼけた返答。すかさず谷川代表が、「そのようになると思います」とフォローするなど、ただならぬ雰囲気が漂っていた。
会見終了後には、谷川代表&笹原プロデューサーの囲み取材が行われ、あらためて魔裟斗VSサワー、吉田VS石井の試合の他にも、決まっているスーパーハルクトーナメント決勝戦のミノワマンVSソクジュ、K-1甲子園準決勝&決勝戦のカードを発表。ここに、DREAMと戦極の7対7マッチ(?)などが加わることになりそうだ。
すべては、今後の話し合いで決まっていくみたいだが、夢のカードが飛び出すのは間違いないだろう。打倒紅白へ向けての準備は、すでに整ってきた。■
<主催者挨拶>
谷川貞治・FEG代表取締役
「すでに大晦日の『Dynamite!!』に関しましては、魔裟斗選手の相手もアンディ・サワー選手に決まり、チケットの売れ行きも好調です。今回も大きな発表がございます。先日、紅白の出場メンバーが出ていましたが、あまりサプライズはありませんでしたね。今年は格闘技界が一致団結して行けると思います。一部で報道されているように戦極さんは当初、単独でイベントをする予定でしたが、今年は『Dynamite!!』のリングに上がられて、DREAM対戦極の全面対抗戦で紅白に対抗したいと思います。戦極さんと一緒にやれることに関してまして、ドン・キホーテの安田隆夫会長の大英断ですね。心から感謝します。ワールド・ビクトリー・ロードさんはここに至るまで苦労されたと思います。ご迷惑をかけたことをお詫びします。やるからにはファンが観たかった夢のカードを実現したいと思います。格闘技界の勢いが衰えてきたと言われていますけど、今年の最後に格闘技界の底力を結集したいと思います。選手同士はバチバチの潰し合いをしてくれると思います。お互いの威信をかけて闘って、今後の格闘技に繋がって行けばと思います。安田会長のご決断も、今後を考えたときに最後のチャンスだと思っていました。ご迷惑をかけた方はたくさんいますが、こうなったこと(会見が開かれることになったこと)を心より御礼申し上げます」
笹原圭一・DREAMイベントプロデューサー
「今日はマスコミの方の数が多いので、期待を感じています。過去の大晦日を振り返りますと、信じられないことが起こってきました。そして今年も予想できなかったことが起ころうとしています。ですが、ここに至るまでにはいろいろな方のご協力があったからこそです。さいたまスーパーアリーナをいっぱいにして、恩に報いたいと思います。戦極さんとの対抗戦に関しては、格闘技の素晴らしさを届けたいと思います。ですが、DREAMのイベントプロデューサーとしては、叩き潰すつもりで対抗戦に臨みたいと思います。2年間、やってきたことの違いを満天下に知らしめたいと思います」
福田富昭・日本格闘競技連盟会長/日本レスリング協会会長
「この度、日本総合格闘技協会をレスリング協会の元、作りました。この中には総合、キックボクシング、柔術、サンボなど様々な競技が入っています。世界のなかでもバレーボールなどの競技はルールが共通して一つです。でも格闘技は様々なルールがあって、世界には100種類ほどの格闘技があります。その中の一つが総合格闘技。それを世界的に発展させるという意味で、この組織を立ち上げました。先日、アジアで初めてのマーシャルアーツゲームがありました。格闘技がやっと国際的にスタートしたわけであります。日本は格闘技の発達国として、その歴史は古いと思います。この盛り上がりはDREAM、戦極の賜物だとも思います。その両団体が大晦日に死力を振り絞るのは、意義のあることだと思います。素晴らしい大会になりますし、石井選手や魔裟斗選手たちも素晴らしい試合を見せてくれると思います。両団体がより発展することを望んでいます」
稲村角雄・株式会社ワールドビクトリーロード営業統括本部長
「戦極のリングにおきまして、本来は有明コロシアムでイベントを予定しておりました。今回、合同でやるということになりまして、有明のイベントに向かって頑張っていた関係者の皆様にはお詫びを申し上げたいと思います。今回、共同参加をさせていただくことで、オールスターで臨むつもりであります。DREAMの選手たちを全員、倒したいと思います。今回の共同参加に至った経緯は格闘技界を一層、盛り上げたいと思ったからです。もちろん来年も戦極は単独開催を予定していますし、チャンスがあれば対抗戦もできればという思いもあります。SRCとDREAMの対抗戦、ぜひとも楽しみにして頂ければと思います」
<K-1&DREAM>
柴田勝頼
「対抗戦をするのであれば、ぜひとも自分が出たいです。柔道のメダリストも多いので、ボッコボコにしてやりたいと思います」
高谷裕之
「自分にとって今年はトーナメントで優勝に手が届かなかったけど、充実した年でした。大晦日にも出られて光栄です。戦極と対決ってことなんですけど、誰と当たっても自分らしい闘いをしたいと思います」
所英男
「このような会に呼んでいただいてありがとうございます。この感じで言うのもあれですけど、引き続きチャンピオンベルトとKIDさんを目指して頑張りたいと思います」
桜井“マッハ”速人
「僕、ネットとか全然、見てないんで状況を把握してないんですよね。合体になっちゃったんですかね、これ。なんつーのか、同じ階級って言ったら、一緒に頑張ってきた郷野さんくらいしかいないんで。う〜ん、何を言うのか混乱してます。とにかくお腹空いてんすよ。朝飯食わないで来たんで。まあ、頑張りましょう!!」
青木真也
「どんな状況になったからって、僕が頑張らないといけないことに変わりません。いつも通り、自分を貫くんで期待して下さい」
桜庭和志
「どうも碇シンジです。相手は同じ階級のKID選手でよろしくお願いします」
<戦極SRC>
吉田秀彦
「まず最初に戦極が有明でやると思っていたファンのみなさん、出れると思っていた選手のみなさんに迷惑をかけました。でも、ここにいる選手たちは最高のパフォーマンスを見せることが仕事だと思っています。一生懸命にやりたいと思っています」
三崎和雄
「今日は日本の格闘技界の歴史に残る第一歩だと思います。これからはみんなで手を取り合い、プロモーター、選手、ファンが一体になって世界最高峰の舞台を作りたいと思います。そして、自分のその一員としてさいたまスーパーアリーナに戻りたいとも思っています」
泉浩
「このような大舞台に上がれるなら、昨日、アメリカから帰ってきたばっかりなんですけど、アメリカに行っていた成果を発揮したいと思います。相手が誰でも自分の力を試したいと思います」
菊田早苗
「年末に対抗戦という運びなら、願ったり叶ったりです。やりたい選手がいるので嬉しいです。単刀直入に田村(潔司)さんとやりたいと思っています」
郷野聡寛
「ずっと苦しんでた傷が癒えて、これからが競技生活のピークじゃないかって言うくらいの伸びを感じているところだね。対抗戦ならマッハが言ったように、俺もマッハしかいない」
横田一則
「対抗戦ならDREAMのリングにやりたい相手がいます。誰かは言わないですけどね。それに最近、マイクパフォーマンスがスベッてるって言われるんで、『Dynamite!!』に出て民放で試したいと思います」
廣田瑞人
「DREAMとの対抗戦ということで、アルバレスとやりたいですね。パンチでKOされてるアルバレスが見たくないですか? よろしくお願いします」
金原正徳
「今日はこういう舞台に呼んでいただいてありがとうございます。どういう気持ちで喋っていいか分からないんですけど…チャンピオンとして、戦極の代表としてしっかり闘いたいです」
光岡映二
「2年前にハンセン選手に勝ったんですけど、今はどういった闘いができるか試したいですね。まあ、日本人が相手でもいい試合をします。一番、視聴率の獲れる番組にしたいです。期待して下さい」
中尾“KISS”芳広
「この空気が少し懐かしく感じます。4年前のヒーリング事件以来ですからね。あらためて『Dynamite!!』は自分に相応しいと思います。それから谷川さん、ミルコとやらしてください。待ってます」
石井慧(ビデオレター)
――ラスベガスの環境はいかがですか?
石井 とても環境のいいところです、暖かいし。
――総合格闘技のリングに関しては?
石井 小さい頃からの夢だったので、そこに立てるだけで幸せですね。
――日本の格闘技界の未来を担うと言われていますが、本人としては?
石井 自分のことで精一杯です。そういうことを言うと、また周りが食いついて来るんですよ。ほっといてくれってね。ほっといてくれ!!
――対戦相手の吉田選手の印象は?
石井 あんまり喋ったことはないです。いい人みたい感じしますよね。強敵なんで気を引き締めて行きます。
――吉田選手にメッセージをお願いします。
石井 年末はお手柔らかに。
――ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
石井 年末は一生懸命に頑張りますので、ぜひとも会場に足を運んでください。なるべく前の席で。
<質疑応答>
――青木選手、DREAMと戦極の対抗戦の相手は誰がいいですか?
青木 チャンピオン誰ですか? 知らないんだよね。まあ、僕自身がトップだと思ってるし、やるならやる。僕からやりたいってものでもないし、誰か知らないけどやるっていうなら考えます。
――廣田選手、青木選手のメッセージに関しての感想は?
廣田 率直な感想は…ムカつきました(苦笑)。でも、試合的にはアルバレスの方が盛り上がるのかなと。アルバレスとやりたいですね。青木選手の印象は…手足の長い選手だなと。
――共同参加という話を切り出したのは、どちらからなのでしょうか。
谷川代表 こちらです。話をしていたのは10月の終わりくらいからです。でも、決まったのは会見の場というくらいでしたね。こうやって記者会見ができたので、これからがスタートだと思います。まだまだ調整はしないと。
――会見の開始時間が遅れた理由は?
谷川代表 マッハ選手が遅刻しました(笑)。
――石井戦が『Dynamite!!』で行なわれることに関しては?
吉田 石井とやるんですか? まあ、それは戦極で決まっていたことですから。それがこうなって、自分もどうなるか分からない。それは関係者の方に訊いて下さい。
谷川代表 そのようになると思います。吉田選手の立場もあるので汲み取ってください。まだまだ調整ごともあるので、言えない部分もあります。
――ドン・キホーテは今後も戦極を応援して行くのでしょうか。それに対抗戦は今後も続くのですか?
稲村本部長 これまで以上に力強くバックアップするつもりです。戦極に関しましても、すでに来年の3月の会場は決定しております。これは単独開催を予定しています。これまで戦極のリングで闘っていただいた選手のイベントを予定しています。
谷川代表 今回、ギリギリまで調整していたので、まだ来年のことは話していません。大晦日はすごく盛り上がると思うので、ファンのことを考えると今後、どうするか決めていないけど、盛り上がるならぜひともいいお付き合いをしたいと思います。
笹原P 大晦日に関して言えば、対抗戦もあるしDREAMファイター同士の試合も組まれます。まだまだ戦極さんと調整する必要があります。階級も、フェザーに関しては違うので調整が残っています。カードは今後の話し合いで決めて行く予定です。唯一、桜庭対KIDがないということはたしかです。
――戦極VS戦極のカードは?
稲村本部長 まだまだこれからの話なので、ないとは言えないですね。でも対抗戦が中心になるでしょう。
――三崎選手の処分に関しては?
稲村本部長 無期限出場停止処分が決まったのが7月ですから、約半年が過ぎました。みなさんも三崎選手の様々な姿を見ていると思いますが、後輩の指導やセコンドをしている姿を見て、われわれは解除したいと思います。ですが、戦極にはコミッショナー委員会がありますので、委ねようと思います。
三崎 戦極サイドの指示に従いたいと思います。
――『Dynamite!!』で闘うことに関しては?
吉田 デビュー戦が『Dynamite!!』でもありましたし、思い出のある試合です。自分のできることを精一杯、みなさんに見てもらいたいと思います。
――石井選手からのメッセージはどのように受け止めましたか。
吉田 こちらこそお手柔らかに(微笑)。










































渡辺一久
「K-1から来ました、魔裟斗さんの後継者の渡辺です。12月31日は僕の中でお祭りだと思っています。同じ階級でやるならみんな、僕がKIDさんとやるとこを見たいと思うんで、僕自身もそれを望んでます。谷川さん、どうですか?(対抗戦に関しては?とツッこまれ)あ、そうなんすか。僕の階級に誰がいるのか分からないです」