バダがACミランの特訓!ルスランはスポンジ矯正

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Friday, 2009.11.20

 バダ・ハリが勝つのか。それともルスラン・カラエフが生き残るのか。三度目の対決となる二人は、『FieLDS K-1 WORLD GP 2009 -FINAL-』(12月5日、横浜アリーナ)の準々決勝で激突する。この試合の結果によっては、WGP優勝戦線に大きく影響する大事な一戦。早速、二人の現地取材の様子をお送りする(協力:フジテレビ)。

Ruslan Karaev vs. Badr Hari - PV

バダがフィジカル特訓を強化

 今回のオランダ取材で驚いたのは、バダ・ハリがウェイト・トレーニングをしていたことだ。しかも、フィジカルトレーニングを担当しているのは、パパマイクと呼ばれている人物で、サッカー選手をはじめ、重量挙げ、ボディビルダーなどのトップアスリートを指導していたという。

 バダは、このパパマイク(マイク会長に似ているからだろう…)に1ヶ月半くらい前、「WGPの王者になりたいから、トレーニングを教えてくれないか」と頭を下げて、マンツーマンでの特訓が始まったようだ。

 これだけでも、いかにバダが本気で頂点を狙っているかが分かる。このトレーニングは、2週間ごとに、どこがウィークポイントなのかをチェックしながら、強化すべきところを探すという合理的なもの。

 パパマイクは、「トレーニングを始める前、彼のウィークポイントは、腹筋と腰、そして首でした。その後、彼の強いところは腰、腹筋、首になりました」と成果を報告した。つまり、バダは打たれ脆いのではないか…という唯一のウィークポイントが消えつつあるということなのだろう。

 ちなみに、このテストをしながらのトレーニングは、名門サッカーチームのACミランが採用していたもので、Vテスト、Vチェックというものらしい。

 バダは、「この練習は、格闘家ではオレが始めてらしいね。食事のメニュー、摂取ビタミン、練習後のリカバリー。すべて面倒を見てくれて、調子がいいよ。とてもハードだけど、トレーニングはイージーであってはいけない。これだけハードにやれば、リングの中が、イージーに感じられるだろうね」と手応えは十分だ。

ルスランがスポンジでシャドー

 一方のルスラン・カラエフも、練習拠点をロシアからオランダのゴールデン・グローリーに移し、充実したトレーニングを積んでいた。エロール・ジマーマンやアリスター・オーフレイムらと一緒にトレーニングをすることで、レベルの向上につながっているようだ。開幕戦の京太郎戦で、カウンター攻撃をもらわなかったのは、その効果も大きいのだろう。

 取材した日は、アゴと胸でスポンジをはさんでのシャドーで、打たれ脆さを矯正。練習方法こそ違うが、バダと同じような課題に取り組んでいるのは、じつに興味深い。

 こちらも優勝へ向けての準備は、できているといっていい。
「バダとは2回、対戦して1回目はボクが勝って、2回目はバダが勝っています。でも2回目の彼の勝利は、正当な感じがしない。自分の方が優れていることを見せたいね。それに、彼はインタビューで、ボクのことをあまり良く言っていない。いつものことだけど、気に入らないよ」

 ルスランは、そう言って口を尖らせた。そして、バダについては「あいつは、育ちの悪いいい選手。そういうのは好きじゃないから、リングで懲らしめるしかないね」と続けた。

 バダの弱さに関しては、「ボクが彼よりも優っているのは、心の強さだね。彼は、それをよく知っていると思うよ。そして、ボクを怖がっている」と指摘する。バダを倒している自信が、ルスランにはあるのだろう。

バダ「オレはリーダーで最強」

 鋭いパンチを何度もミットに打ち込んでいたバダは、「KOは運だという奴がいるけど、それは違う。KOするためには、相手を研究しなければいけないし、相手の動きを読まなくてはいけない。どんなスタンスか、どんな攻撃をするのか、どんなガードをするのか、見極める必要があるんだ。研究をした上で、オレは相手をKOする。特別なスキルと才能が、オレにはあるからね」と、自信満々にKO決着を宣言。

 ルスランも「バダとの試合は、判定では終わらない。KOになるだろうね。できたら自分がKOで勝ちたいけど、100%の自信まではいかない。何が起こるか分からないけど、ボクかバダか、どちらかがマットに倒れることだろう」とKO決着を予想した。

 ただ、懸念されているのは、ルスランが京太郎戦のあとの10月17日、ヘスディ・カラケスに判定負けを喫していることだ。影響はないのだろうか。

 この試合を観たバダは、「ルスランはたくさん打たれて、ほぼKOに近い状態だった。足と頭に大きなダメージを受けていたように見えたよ。頭と足は、すぐにリカバーできないと思うから、短い間で100%に戻すのは無理だね」と分析する。少なくともバダは、追い風が吹いていると思っているようだ。

「オレは、いつもいい試合をしたいと思っている。いい試合とは、相手が打ち返してくる闘い。流血、汗、涙があるようなセンセーショナルな試合だよ。記憶に残る試合。自分が打たれるのも、相手を打つのも好きだ。オレが、レミーやセームのような試合をするようになったら、そのときは格闘技を辞めるときだね。オレがリーダーで、オレが最強でありたい」とバダ。その瞳には、王者になることを信じて疑わないという強い意志が感じられた。

 バダがルスランに勝てば、次は因縁の相手となるアリスター・オーフレイムが準決勝で待っている可能性もある。だがバダは、「2分以内に終わらせる」と吐き捨てた。

 しかし、思い通りにいかないのが、これまでのK-1の歴史。勢いではバダが有利にも思えるが、ルスランの存在も不気味だ。名勝負が予想される二人の対決は、一体、どんな結末が待っているのだろうか。■

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Ruslan Karaev vs. Badr Hari - PV
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K-1 WGP FINAL 2009 - Trailer