武蔵が引退を決意!! WGPへの参戦をアピール

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Wednesday, 2009.08.26

 日本のエース・武蔵が、引退を決意した。26日に武蔵が『ANAインターコンチネンタルホテル東京』で会見を開き、衝撃の告白。大勢のマスコミが注目する中、これまでWGPの舞台で日本の誇りを背負い、世界のトップファイターたちと闘い続けてきた武蔵が自身の進退について口にした。

MUSASHI - Press Conference 1/4 - 26.Aug.2009

MUSASHI - Press Conference 2/4 - 26.Aug.2009

MUSASHI - Press Conference 3/4 - 26.Aug.2009

MUSASHI - Press Conference 4/4 - 26.Aug.2009

日本のエースがグローブを置く

「私、武蔵は引退を決めました。そのことをご報告いたします」

 あまりにも突然すぎる告白に、何も知らされていなかった報道陣に衝撃が走った。
武蔵は、これまで外国人選手が中心のWGPのリングで、草創期から日本代表として幾多の激戦を展開してきた。03年、04年にはWGP準優勝をはたしており、ジャパンファイターたちの旗手として世界に、日本に武蔵ありと強烈に印象付けてきた功績は、誰もが認めるところだろう。体格で劣る日本人でも、テクニックとスピードで世界に通用する。これを証明した偉大なパイオニアといっても過言ではない。

 だが、ここ数年はケガやコンディション不良に悩まされ、結果を残せていなかったことも事実。そんな矢先に本人から突然、引退を決意したことが報告されることになったのだ。
武蔵は、引退を決意した理由を次のように説明する。
「デビューしてから14年、80戦以上闘ってきたプロ生活の中で、どこかでケジメを付けないといけないと思いました」

 ケジメを重んじた武蔵は7月から引退に関して考えはじめ、7月末にはキャリアに幕を降ろすことを決意。ついに日本のエースがグローブを置くことを決めたという。

WGP開幕戦出場をファンに直訴

「WGPは95年にデビューしてからの夢、目標でした。そんなヘビー級の中で80戦以上、闘えたことは誇りです」

 懐かしそうにこれまでのキャリアを振り返る武蔵。95年にパトリック・スミスを衝撃のKOで下してから今まで積み上げたK-1での戦績は、なんと84戦。海外での試合、空手の試合を数えれば100戦以上にもなる。世界でも屈指のキャリアを誇る武蔵の存在は、まさにK-1の象徴だったといえる。

 しかし、引退を決意した武蔵だが、試合に対する闘志がなくなったわけではない。
なんと武蔵は、『FieLDS K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL-FINAL16-』(9月26日、韓国・ソウル/オリンピック第1体育館)への出場を熱望している。

「今年に入ってから試合をせずにしっかりとコンディションを整えてきました。ケガもしっかり治して、ベストな状態にあります。K-1で日本人が今まで成しえていない優勝を叶えることができると信じています」と心境を激白した。

 だが、今年のWGP予選大会に出場しておらず、昨年のベスト8にも入っていない武蔵にWGP開幕戦の出場権も資格もない。武蔵は「今の自分にはWGP開幕戦に出場する資格はありません。この場を借りてファンや関係者の皆様にチャンスを与えていただきたい。よろしくお願いします」と頭を下げた。

 武蔵にとって世界一を決めるWGPの舞台は、最も大きな晴れ舞台と言っていい。引退を決意した武蔵とすれば、絶対に出場して最後の一花を咲かせたいところ。引退の時期に関しても「僕自身は次のチャンスを考えるつもりはありません。今回にかけようと思っています」と話しているだけに、今回の出場が決まれば、武蔵にとって最後のWGPになることは間違いないだろう。

ファン投票が武蔵の命運を決める!!

 今回の武蔵の発言を受けて、谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は会見後に囲みインタビューに応じた。

 谷川EPは、「現時点で武蔵選手にWGP開幕戦の出場権はありません」と厳しいコメント。その一方で「WGPに出たいという強い気持ちは買いたいと思います。ファン投票が締め切るのを待って、その結果を反映したいと思っています」と前向きな姿勢も見せている。

 さらに、「もしファン投票の結果、WGP開幕戦に出られなくても、WGPの功労者として引退試合を組みたいですね。魔裟斗選手の引退試合が年末にありますので、来年になるかもしれませんが…」と谷川EP。WGPの選考からもれても、引退試合はありそうだ。

「チャンスをもえらえるなら最大限、チャンスを活かしたいと思っています」と強い気持ちを告白した武蔵。昨年末の『Dynamite!!』以降、痛めていた左の股関節と鎖骨の治療に専念し、今のコンディションはまさに絶好調だと話す。

「相手は誰がいいとかよりも、チャンスがほしいという気持ちが強いです。心からお願いしたいと思います」と武蔵は悲壮な覚悟を打ち明けている。武蔵は、キャリア最後のWGPを悲願の優勝で飾れるのか。その武蔵の命運はファンの投票に委ねられた形となったが、今回のアピールをどう受け止められるのか気になるところだ。■


〈記者会見でのコメント〉

武蔵 私、武蔵は引退を決めました。そのことをご報告いたします。デビューしてから14年、80戦以上も闘ってきた中で、どこかでケジメを付けないといけないと思っていました。7月から考え始めて、7月の末には心の中で引退を決意しました。WGPは僕が95年にデビューした頃からの夢、目標でした。そんなヘビー級の中で80戦以上、闘えたのは誇りです。今年に入ってから試合をせずに、コンディションを整えました。ケガもしっかり治して、ベストな状態です。今の自分ならK-1で日本人がいまだに成しえていない優勝を叶えることができると信じています。ですが、今の自分にはWGPへの出場権がありません。この場を借りてファンや関係者の方々にチャンスを与えていただきたいと思います。よろしくお願いします!!
――引退を決意したキッカケは?
武蔵 キッカケは自分自身、デビューして14年、どこかでケジメを付けないといけない。それを7月くらいからケジメを考えて、7月末には決意しました。
――体力の衰えを感じたりはしましたか。
武蔵 体力の衰えとかはないです。
――では理由は?
武蔵 時期というのは自分の中で突然やってくると思っていました。それを心に思った時点で決意しようと思っていました。
――デビューして14年間、80戦以上のキャリアがありますが、ここまで頑張れた要因は?
武蔵 ヘビー級の中で84戦できたのは誇りです。デビューしたとき、僕にはヘビー級のリングしかありませんでした。大きな選手とやることしか意識しなかったんです。その気持ちが強くしてくれたんだと思います。
――治療に専念していたケガとは?
武蔵 大晦日の試合の前に左の股関節を痛めてしまい、そのときはドクターに試合は辞めた方がいいと言われたんですが、出場が決まっていてムリをして出てしまったんです。それと左の鎖骨の付け根を脱臼してしまったんです。それは試合中です。それは、使わない方が治りは早いと言われました。
――いつの試合が引退試合になると考えていますか?
武蔵 どの試合とかは考えていません。
――いつまで現役を続けるつもりですか?
武蔵 開幕戦でチャンスをもらえるなら、開幕戦で闘う姿を見せたいと思います。
――引退を周囲に相談しましたか?
武蔵 誰にもしていません。周りにも伝えていません。デビューしたときもある意味、1人で始めたようなもの。幕を引くのも1人でいいかなと。引退の話は家族や弟には相談しましたけどね。
――WGPの予選大会に出場して開幕戦に出ることをアピールすることは考えなかったのでしょうか。
武蔵 ずっとケガを治すことに専念していました。コンディション作りにも専念しました。試合のことは考えていませんでした。
――魔裟斗選手と同じ時期に引退を決めましたが、影響されたということは?
武蔵 まったくありません。
――新しい選手が育っていると思いますか?
武蔵 育っていると信じています。
――WGP開幕戦に出場ができれば、誰と闘いたいですか?
武蔵 誰がいいというよりも、チャンスが欲しいという気持ちが強いです。心からお願いしたいです。
――推薦枠に入れなければ即引退ですか?
武蔵 僕自身は、次のチャンスというつもりはありません。これにかけようと思っています。
――出場が決まっても、負けたら引退ですか?
武蔵 どこまでとは考えていません。出るからには勝つことだけを考えて、試合に臨みます。
――今年のWGP限りで引退ですか?
武蔵 大晦日のことはまったく考えていません。負けることも考えていません。
――WGPで初優勝して引退すると。
武蔵 デビューした頃からの目標、夢でした。最後までそれは持ち続けたいと思います。
――谷川EPに直訴はしたのでしょうか?
武蔵 今はまだしていません。この場を借りて、ですね。
――引退後のプランは?
武蔵 引退後の予定はまったく考えていません。これだけで生きてきて、これしかしたことがありませんから。次のことを考えたりする余裕もありませんでした。
――武蔵選手の出場が決まれば、誰かが落選することになります。当然、批判を受けることもあると思いますが。
武蔵 自分はファイターですから、他の選手のことを考える余裕はありません。チャンスをもらえるなら、最大限に活かすだけです。
――チャンスがもらえなければ?
武蔵 もう決意したことです。その信念を通すだけです。
――引退試合も考えていない?
武蔵 そこまで先のことは考えていません。今は開幕戦のチャンスがあれば、それを活かしてベストな試合を見せるだけです。

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