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第6試合
スーパーファイト/武田幸三引退試合/K-1ルール/3分3R延長1R

武田幸三
×武田幸三
日本/治政館
VS
アルバート・クラウス○
オランダ/チーム・スーパープロ

2R2分19秒、TKO
※ドクターストップ。武田は、1R右ローキックでダウン1、2Rパンチでダウン2あり。
アルバート・クラウス
試合レポート
R 武田 クラウス
1R 8 10
8 10
8 10
“ラストサムライ”と呼ばれ、多くのファンに愛された偉大なファイター・武田幸三が、ついに引退することになった。武田が最後の舞台に選んだのは、自身が挑戦し続けたMAXのリング。武田は世界最高峰のリングを自らの死に場所と決めて、最後の試合へと臨むことになる。だが、その相手は初代MAX世界王者のアルバート・クラウスに決定。引退試合の相手としては厳しすぎるという見方もできるが、クラウスとの対戦を選択したのは武田本人の意思。最後まで強い相手に挑むというポリシーを貫く武田は、“武田幸三”としての生き様に拘ったのだろう。今回は、武田の最後の入場曲用に、あの長渕剛さんが『STAY DREAM』の特別バージョンを収録。魂がこもった曲で武田が渾身のローキックを蹴っていくことだろう。有終の美を飾ることができるのか、武田のラストファイトから目が離せない。

 1R、武田は全開でクラウスを倒しにいく。左インロー、右の強烈なローキックがクラウスにダメージを与える。クラウスは左フック。武田は右ローキックで足を殺しにかかる。するとクラウスの左フックが武田を捉える。腰を落としそうになるが、武田は鋭い左フックを返す。武田はローキックでKOを狙うが、逆にクラウスの右ローキックを食らってしまう。それでも武田は、自分を信じてローキックを返す。クラウスは右ハイキック、左フックで止めを刺しにいく。武田はインロー。クラウスはワンツー、フックと手を緩めない。さらに右ローキック直撃。武田は、またしても腰が落ちそうになる。クラウスの右ローキックが決まり、ついに武田がダウン。立ち上がったところで、ラウンドが終了した。

 2R、クラウスはインロー、ワンツー、左フックと怒涛の攻め。武田は渾身のローキック。そして、クラウスのワンツーが決まり、武田は再びダウン。それでも、立ち上がる。いくら肉体が傷つこうとも、武田の気持ちは死んでいない。右フックで逆転KOを狙う武田。左、右とフックがクラウスに襲い掛かる。クラウスの左ストレートが入り、武田は二度目のダウン。だが、武田は立ち上がる。誰もが止めてほしいと思いつつも、最後まで闘わせたいという願いもあるのか、会場は武田を見守っているかのようだ。クラウスは、今度こそ止めを刺しにいく。クラウスのパンチ、ヒザ蹴りが武田を捉える。ローキックで、力なく転倒する武田。もはやこれまでか…。出血する武田。これを見たレフェリーが試合を中断。最後は、ドクターが続行不能を宣言。ドクターストップで、武田の現役生活にピリオドが打たれた。

 引退セレモニーが行われ、かつての盟友・魔裟斗が花束を贈呈。マイクを握った武田は、「応援ありがとうございます。クラウス選手もありがとう! 100%の力で闘いました。今日をもって格闘技の現役を引退します。長い間、ありがとうございました。生きて、家族の下へ帰れることになりました」と挨拶。大きな拍手で送られながら、武田はリングサイドで観戦していた長渕剛さんと抱き合い、花道を引き返していった。
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選手のコメント
武田幸三のコメント
武田幸三 ――序盤の早い段階で目が見えなくなったように見えました。
武田 ローキックでダウンを取られたけど、あれはパンチでした。左目が悪かったけど、右目も…。
――ローキックのダメージは?
武田 まあ。でもローキックで来るとは予想していませんでした。試合のことはよく覚えてないです。
――目が見えなくなって、攻めのプランは?
武田 ずっとそうだったけど、カウンターで合わせるとか、ずっと何年もやってきたことなんで、それをやろうと思いました。
――左目のカットは?
武田 パンチです。
――引退試合で勝てなかったことに悔いが残りますか?
武田 いや、ナメてなかったんで。
――今、したいことはありますか?
武田 練習はしたくないです。小さい頃からずっと走ってきたんで、練習しなくていいって感覚がいいですね。生きて家族のところに戻れるんで、安心しています。試合が終わった瞬間にボーっと意識が…。
――今後の予定は?
武田 本当に考えてないです。ゆっくりして…僕らしくないですよ、決まってたら。
――長渕剛さんからはなんと?
武田 「よくやった」と言ってくれました。今回も助けてもらいました。これからも男として生きて行かないといけないんで、違う道を頑張りたいです。
――試合後、奥さんとは?
武田 これからです。生きてるよって言おうかなって思ってます。
――佐藤選手が試合できなかったことが悔いだと。
武田 嬉しいけどもう勘弁して。もう十分やりました。もういいかな…。家族の元に帰ろうと思います。


Kozo Takeda - Post-Fight interview - 26.Oct.2009

 
アルバート・クラウスのコメント
アルバート・クラウス ――試合の感想をお願いします。
クラウス 勝ったから嬉しいし、自信はあったよ。
――ローキックを多用しましたが。
クラウス もちろんパンチでも闘えたけど、始まってすぐにいいローキックを当てられた。それにキックを使った方がいい試合になると思った。
――引退する選手との試合は難しかったと思います。
クラウス 単純に闘うのと違う気持ちがあった。彼のことは尊敬しているから、引退することは残念だった。彼にとってどんな試合をしたら、いい舞台を用意できるのかを考えながら闘ったんだ。
――お子さんを連れてきた理由は?
クラウス たまたま学校が休みだったんだ。
――試合後、武田選手になんと?
クラウス コーゾー・タケダ、イチバン!!


Albert Kraus - Post-Fight interview - 26.Oct.2009