いよいよ世界王者が決まる。MAX世界大会準決勝戦で、日本最後の砦として残ったのが山本優弥。魔裟斗が大晦日で引退、佐藤嘉洋がまさかの敗退、小比類巻太信がケガで長期離脱と、日本人ファイターが続々と世界トーナメントからリタイヤする中、千載一遇のチャンスを掴んだ。山本はイム・チビン、ドラゴと世界屈指の強豪を破ってのベスト4進出。すでに世界でもトップクラスの実力者となったことは疑いようがない事実だ。勢いに乗る山本を迎え撃つのが、“ザ・ドクター”ジョルジオ・ペトロシアン。的確な判断力とディフェンス能力で相手の持ち味を消してしまうペトロシアンの妙技は、まるで緻密な戦闘コンピューター。前回のMAX世界FINAL8でもクラウスを完封し、異次元の強さを見せている。優勝候補の一角と闘う山本。その精密機械を破壊することができるのだろうか。
1R、右ローキックを蹴っていく山本。ペトロシアンは、様子をみながら前蹴り、左ストレート。山本はローキック。ペトロシアンは、ノーモーションの左ハイキック。これがヒットするが、山本は微動だにしない。ペトロシアンが左ストレート。前へ出れない山本。ペトロシアンが左ローキック。山本はローキックを返すが、すぐにペトロシアンは左ストレートを放っていく。山本はペトロシアンの術中にはまってきたのか、いつものように攻められない。ペトロシアンの右フック、左ストレートが山本に襲い掛かる。山本が打ち合いに出た瞬間、ペトロシアンの左フックがアゴを打ち抜く。山本がダウンだ。これで終わったかと思えるくらいのダウンだったが、なんと山本は立ち上がる。ペトロシアンは、右、左とパンチを突き刺す。左ストレートがまともに当たり、山本がマットへ沈む。ペトロシアンが、圧倒的な強さでファイナルへ進出した。
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第2試合
FINAL準決勝(1)/K-1ルール/3分3R延長1R
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選手のコメント
山本優弥のコメント
――敗因は?山本 なんですかね。覚えてないんで、今でもよく分かりません。
――記憶はどこまであるのでしょうか。
山本 最初にローキックを3発、蹴ったくらいまでは覚えてますけど…その後はどうやって帰ってきたのか覚えてません。いろいろな人の力を借りたのに、申し訳なくて情けない気持ちです。
――相手の印象は?
山本 覚えてないくせに、もうちょっとやりたかったですね。強かったと思います。
――この結果をどのように活かしたいと思いますか。
山本 自分で自分の状況が分かっていないので、どう活かすかも踏まえて考えたいと思います。
――日本人エースの期待もかかっていましたが…。
山本 この試合に向けてすべてをかけてきたんで、今日がダメだったら明日も大晦日もない。今はなにも考えられません。応援してもらった人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
――試合で覚えている部分は?
山本 始まってローキックを蹴ったこと、相手がハイキックを蹴ってきたこと…それくらいです。後はセコンドに教えてもらいました。
――負けたことにいつ気付いたのでしょうか。
山本 …倒れているときは分かっていないと思います。
――今後の課題は?
山本 ありきたりですけど…この試合に向けてやってきたんで、まだ見付かっていません。





















