詳細情報

第11試合
スーパーファイト/K-1ルール/3分3R

魔裟斗
○魔裟斗
日本/シルバーウルフ
VS
川尻達也×
日本/T-BLOOD

2R1分43秒TKO
※タオル投入。川尻は1Rに右ストレートでダウン1あり。
川尻達也
試合レポート
R 魔裟斗 川尻
1R 10 8
10 8
10 8
 昨年、二度目のMAX世界王者となった魔裟斗は、年内での引退を表明。残り2試合でグローブを置くことが決まっている。すでに大晦日の『Dynamite!!』をゴールに設定。今回が最後のMAX参戦となる。大晦日は、今年のMAX世界王者、今回はファンが観たいカードで出場すると宣言していた。そこで選ばれたのは、昨年の『Dynamite!!』で、K-1ルール初挑戦ながら武田幸三をKOした総合格闘家の川尻達也だ。クラッシャーと呼ばれるパンチの強打が武器で、DREAM.9ではJ.Z.カルバンを下して実力を証明した。「立ち技をナメるなよ」と魔裟斗が吼えれば、「打ち合いたい」と挑発する川尻。K-1対DERAM。お互いのプライドを懸けたこの対決に、判定決着はなさそうだ。

 大歓声の中、先に登場したのは川尻。リングサイドには、青木、マッハ、今成、中村大介など、DREAMの選手がズラリと並び、まさに必勝体勢が整っているようだ。そして、MAX最後の舞台に魔裟斗が登場すると、さらに大歓声が響き渡る。日本武道館は地鳴りが聞こえてくるようだ。

 1R、運命のゴングが鳴る。先に動いたのは、魔裟斗だ。スッと前に入ると、川尻は左フックを打っていく。これをブロックした魔裟斗は、いきなり右ストレートをヒットさせる。川尻は左フック、右アッパーから、左フックにつなげる。大歓声が巻き起こる。魔裟斗は、右ローキックを蹴っていく。川尻は左フック、右ストレートとつなげる。魔裟斗は右フック、そして右ローキックで攻撃。距離が離れているためか、お互いの攻撃はあまり当たらない。右ストレートから左フックにつなげる川尻。魔裟斗を相手に、堂々と打ち合う姿はさすがだ。川尻の右フックが、魔裟斗を捉えそうになる場面も。だが魔裟斗は、寸前でかわして、ステップを踏む。そしてローキックが川尻の左足に直撃する。川尻は右アッパー。魔裟斗は左フック。いつダウンがあってもおかしくない、緊張感のある内容になる。距離を掴んできたのか、魔裟斗の右が川尻に当たり始める。やがて、魔裟斗の右ストレートが川尻のテンプルを直撃し、ダウンが生まれる。大歓声に包まれる武道館。立ち上がった川尻に、魔裟斗のパンチが襲い掛かる。左、右とパンチが当たるも、川尻は何とかこらえた。

 2R、川尻は右アッパーから左フックで大逆襲を開始。当たれば、魔裟斗でも倒れる迫力だ。だが魔裟斗は、冷静に見極め、強烈な右ローキックをヒット。川尻は左フックを振り回す。魔裟斗は、さらにローキック。これがK-1だと言わんばかりの攻撃だ。魔裟斗は、ヒザ蹴りも蹴り上げる。川尻も蹴りを返すが、魔裟斗には効果がないようだ。魔裟斗のパンチが、次々と川尻に当たり始める。ローキック、フック、ストレート、ヒザ蹴りと容赦ない攻撃が襲い掛かる。川尻が、ロープを背に棒立ちになったところで、セコンドがタオルを投入。この瞬間、魔裟斗の勝利が決まる。さすがは魔裟斗。K-1、そしてMAXの最後の砦として総合格闘家の侵略を阻止することに成功した。

 マイクを握った魔裟斗は、「I am CHAMPION!! 大晦日、今年のチャンピオンが受けてくれたらと思っています。最後の1試合。完全燃焼したい」と挨拶した。
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選手のコメント
魔裟斗のコメント
魔裟斗 ――あまりダメージがなさそうですね。
魔裟斗 今日はダメージなくて良かったです。
――すごい盛り上がりでしたね。
魔裟斗 今までで一番じゃないですか? それに左右はされないけど、気持ちは良かったですね。
――まさにケンカマッチでした。
魔裟斗 ブッ倒してやろうと思ってましたよ。試合が終わればなにもないけど、試合前はね。顔を合わせないからやりやすい。まあ、熱くなりすぎずってことを考えてました。イケイケになりすぎると去年のトーナメントみたいに倒されちゃうから。
――パンチをもらっていたように見えましたが…。
魔裟斗 K-1の選手はワンツースリーで終わるのに、総合の選手はずっとパンチで追っかけてくる。効いてはないけどね。
――川尻選手は想像通りでしたか?
魔裟斗 もっと強いかなって思ってた。1ラウンドで相手の攻撃はもらっても倒れないと思いました。相手には右のパンチが効いたんじゃないすか?
――フィジカルトレーニングの成果はいかがでしたか?
魔裟斗 見るからに上がってますよ。拳にパワーがありました。
――パンチで勝負しているようおにも見えました。
魔裟斗 どっちで行こうかなって思ってたけど、パンチで行けると判断しました。
――試合後にはなにか話していたようですが。
魔裟斗 試合前は言い合ったけど、終わればノーサイドだよって。おかげでこんなに盛り上がったしね。終わってしまえば、わだかまりはないですよ。
――いつ勝てると確信しましたか。
魔裟斗 本当は3ラウンドやろうと思ったけど、1ラウンドで行けちゃったから。
――大晦日の試合はどんな試合になると思いますか?
魔裟斗 俺はやっぱり倒し合いをしたいと思いますよ。厳しい試合になるのは分かってるけど、ラストなんで悔いを残さないように。僕は前しか見てませんから。
――ベスト4の誰と対戦したいですか?
魔裟斗 誰とやりたくないって言ったらペトロシアン。ペトロシアンとサワーのどっちが勝つのかなって感じ。でも、俺って持ってるじゃん。最後にサワーとやってリベンジして終わっちゃうんだよね。
――復帰の可能性は?
魔裟斗 まだ引退もしてないですからね。もういいって位、追い込んでますからね。
――引退をやめようとは思いませんか?
魔裟斗 全然なりません。だって苦しいんだもん。今日で辞めたいくらいです。今は練習ばっかり。練習で泣いちゃいそうなくらい。でも結果が出るから無駄じゃないよね。
――今日は最高の動きができましたか?
魔裟斗 倒せましたからね。自分のパワーが実感できたし。
――今後の練習は?
魔裟斗 半そででいる時期は楽しくいたいですね。長袖、着る時期になったら頑張ります。練習する時間は短いけど、食事から睡眠からすべてが練習になっちゃう。楽しい食事もないし、24時間オンモードだからね。まあ、30歳なんで長くやってもオーバーワークになるし。
――最後のMAXはいかがでしたか?
魔裟斗 HIROYAには言っときました、ルールなんだから体重は落として来いって。これまでお世話になったMAXのスタッフのみなさん、お世話になりました。

 
 
川尻達也のコメント
川尻達也 ――試合を終えての感想はいかがですか?
川尻 強かったですね、もうちょっとなんとかなると思ったけど…。さすが70kg最強の男です。勝つつもりでやっていたから悔しいですね。
――パンチは見えましたか?
川尻 ある程度は見えていたけど、速い分、カウンターは合わせられなかったです。
――今回の作戦は?
川尻 とにかく動いて相手の正面にいないで飛び込んで…連打の中で魔裟斗選手の癖にカウンターを合わせる。でも、まったくコントロールできなかったです。
――魔裟斗選手のパンチはいかがでしたか?
川尻 最初は大丈夫かなって思ったけど、一発がない分、連打が効きました。その辺は総合とは違って、今まで味わったことのない連打の速さでしたね。
――試合後に二人で話していましたけど…。
川尻 覚えてないっすね(笑)。
――川尻選手は戦前、弱点があると話していましたね。
川尻 それはまだ言わない方がいいんじゃないですか? やっぱりK-1のチャンピオンはすごいし、闘えたことは…僕の道は続くから、MMAのリングで発揮します。
――今後、K-1への参戦は?
川尻 もう二度とやりたくないです。今後はMMAのリングです。応援してくれたみんなの期待に応えられなかったんで悔しいです。
――タオル投入には納得していますか?
川尻 僕の中ではまだできたと思うけど、信頼している山田トレーナーが投げたんだから文句はないです。それがベストだと思ってます。