60kg契約のスーパーファイトで、異色の試合が組まれた。渡辺一久は、元ボクシング日本フェザー級王者だが、タイトル防衛戦で頭突き、投げ、馬乗りパンチという反則を犯し、1年間出場停止のペナルティが与えられたこともある、超暴走キングだ。今年の2月に行われたMAX日本大会のスーパーファイトで、上松大輔と対戦。判定負けを喫したものの、パンチの強さ、身体能力の高さを感じさせる試合ともいえた。K-1ルールに順応できれば、面白い存在になるはずだ。一方、渡辺と闘う山本篤は、あの山本“KID”徳郁の一番弟子で、DREAMでも活躍する総合格闘家。KIDがMAXでブレイクしたように、山本もその後を追いたいところだろう。
1R、一気に距離を詰めたのは山本だ。右ローキックで渡辺を攻め立てる。渡辺はジャブを放ち、距離を確かめる。山本は左ボディ、前蹴り、右ローキックでダメージを与えていく。山本が前蹴り。渡辺は、“打って来い”とアピール。そして右フックを打っていく。山本はローキック。左ボディ、右ローキックを蹴っていく山本。渡辺は、右ローキック、右フック、右ボディと畳み掛ける。崩れながらタックルに入ってしまう山本。渡辺も足を払おうとして転倒。立ち上がった二人は、打ち合いに。渡辺の右ストレートが入り、山本がダウン。乗りかかろうとしてしまい、レフェリーが渡辺を跳ね飛ばす。立ち上がった山本に、渡辺はパンチを連打。右フックが入り、倒れる山本。二度目のダウンだ。KOだと思ったのか、渡辺はコーナーに上って大喜び。だが、山本は立ち上がる。これを見た渡辺は、右ストレートを決める。山本は尻餅をついてのダウン。この瞬間、渡辺のKO勝ちが決まったが、山本は足にしがみつくタックルをみせた。バタバタの展開となったが、KO勝ちを収めたのは渡辺。元ボクサーの強さを証明した。
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第8試合
スーパーファイト/K−1ルール/3分3R延長1R/60キロ契約
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選手のコメント
渡辺一久のコメント
――試合の感想をお願いします。渡辺 この間までキックは大丈夫って思ってたけど、最初にローキックをもらってヤバイなって思いました。相手のパンチは一発ももらってないと思います。相手のテクニックは全然ですよ。(辰吉と電話が繋がる)勝ちました。はい。…なんでしたっけ? 晩飯の準備があるからまたなって言われました(笑)。相手のパンチでしたっけ? こっちは相手以上のレベルでやってるから問題ないです。相手も蹴りは練習してくるから、どうやってパンチの打ち合いに持っている行けるかが問題でした。真っ向勝負で闘ってくれたんで、バンバン行きましたよ。
――対戦を希望していたKID選手が敗戦してしまいました。
渡辺 ビックリしました。負け方は観てないけど…。K-1の舞台に出たいと思うならやりたいけど、強引に引きずり出すのは嫌ですね。今は対戦希望とかはないですね。
――K-1での初勝利です。
渡辺 嬉しいですよ。今回、負けたらただの口だけ男になっちゃうし。ボクシングをやってる人のためにも勝って、ボクシングが強いんだぞって見せたかったんです。
――今後の目標は?
渡辺 俺、ちょっと普通と違うじゃないですか。人には役目があって…今日、負けたら終わりだったから先のことは考えてなかったけど、帰ってから考えます。世界王者になるのはまだ現実味がないし、勝利の喜びをかみ締めて考えたいです。
山本篤のコメント
――試合の感想をお願いします。山本 メッチャ悔しいです。
――敗因は?
山本 もっと自分を出したかったけど、真っ直ぐ行き過ぎました。
――KID選手が敗れたことは影響しましたか?
山本 次は俺が勝ってやると思ったんですけど、ごめんなさい。
――真っ直ぐ行き過ぎたのは、相手のペースになってしまったということですか?
山本 自分的には…もっと出入りを使いたかったけど、それがまったく出なかったです。
――ボクシング王者のパンチはどうでしたか?
山本 やっぱり硬いし効きますね。もう一回、K-1に挑戦したいです。いや〜、相手のパフォーマンスで行っちゃいました。相手が賢かったです。いつかまた挑戦したいです。



















