詳細情報

第9試合
FINAL16:K-1ルール/3分3R延長1R

佐藤嘉洋
×佐藤嘉洋
日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー
VS
ドラゴ○
アルメニア/チームSHOW TIME

延長R判定3-0
※9-10 9-10 9-10。本戦0-0…30-30 30-30 30-30
ドラゴ
試合レポート
R 佐藤嘉洋 ドラゴ
1R 10 10
10 10
10 10
2R 10 10
10 10
10 10
3R 10 10
10 10
10 10
合計 30 30
30 30
30 30
延長 9 10
9 10
9 10
 日本のエースを狙う佐藤嘉洋に、危険な相手が送り込まれた。魔裟斗の年内引退宣言を受けて、日本人エースとしての期待を一身に背負う佐藤。MAX世界王者になり、年末に魔裟斗との再戦を実現させるためにも、佐藤には負けられない理由が揃っている。だが、その道程は初めから過酷を極めることになりそうだ。佐藤の夢を粉砕しようと狙うのは“難民ファイター”のドラゴ。重いパンチと折れない心を武器に、つねにアグレッシブファイトを展開するドラゴは対戦相手の脅威そのもの。もしドラゴの拳が佐藤の顔面を貫けば、夢は粉々に粉砕されることになるだろう。ドラゴの距離で打ち合えば、佐藤がリングに崩れ落ちる可能性は否定できない。だが、自分の距離を保つことができれば、佐藤の勝率は大きく跳ね上がるはずだ。ドラゴは昨年、魔裟斗が下している相手。エースを狙う佐藤にとっては絶対に負けることは許されない。

 1R、日本のエースを目指して、佐藤の闘いが幕を開けた。佐藤は、ジャブをついてローキックがヒット。ジャブからローキック、ヒザ蹴りがドラゴを襲う。右ローキック、左の奥足ローキックが面白いように決まっていく。いいペースだ。ドラゴは、ほとんど攻撃ができない。右ローキックを返すのが精一杯か。佐藤は、順調にローキックでダメージを与えているように見える。ドラゴは、右フックで飛び込むが、佐藤のローキックがカウンターでヒットする。優位に立ったのは、佐藤か。

 2R、佐藤の得意のパターンはここでも発揮される。左、右とローキックがドラゴの足を殺しにかかる。前へ出るドラゴ。佐藤のローキックがかなり有効だ。ドラゴもローキックを返すが、佐藤の鋭いローキックの前に苦しんでいるように見える。ドラゴは右ハイキックを放つ。佐藤はギリギリでガードした。このまま蹴られていたら、勝てないと思ったのか、ドラゴは積極的に前へ出て、パンチを畳み込む。右フックがヒットして、あわやの場面も飛び出した。それでもドラゴは、パンチを打ち続け、どうにかポイントを取り返しているような印象も残った。

 3R、佐藤は右ローキックを連発。ドラゴは右ハイキック。ここまでは同じような展開に。さらに佐藤は、ローキックを的確にヒットしていく。ところが、ドラゴのフックが軽く当たるため、ポイントが相殺されている印象は否めない。こうなると、佐藤のローキックでドラゴが嫌がる場面がないと、大きなポイントは取れないだろう。佐藤のヒザ蹴りも、かなり有効に当たっているように見えるが、ドラゴの攻撃も評価されるはずだ。そして判定は、ドローに。やや佐藤が優勢だが、仕方がないのか…。

 延長ラウンド。疲れの見える佐藤が、なんとここで失速することに。ドラゴは右フックで飛び込み、左、右と次々にパンチを繰り出していく。まだ試合が始まったばかりのようなドラゴの動きは、まさに執念なのだろう。佐藤は、猛攻を凌ぐので必死。ローキックもなかなか蹴れず、ドラゴのパンチ、ハイキックの前に防戦一方だ。勢いが止まらないドラゴは、バックキックを佐藤に直撃。立っているだけでも必死の佐藤は、右ストレート、ヒザ蹴りを返すが、キレがない。ドラゴは、フラフラになっている佐藤に、パンチを打ち続けた。試合終了のゴングが鳴り、判定勝負へ。勝ったのは、やはりドラゴだ。佐藤は、その場に崩れ落ち、号泣。閉会式を出ることもなく、頭からタオルをかぶせられて、控室へ消えていった。■
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選手のコメント
佐藤嘉洋のコメント
佐藤嘉洋 ――今の心境をお願いします。
佐藤 生きてきて一番、悔しいです。
――延長戦でスタミナ切れを起こした原因は?
佐藤 スタミナというより、両手両足が鉛みたいになっちゃって…。鉄をぶら下げてるみたいになってました。
――それは延長に入ってからですか?
佐藤 3ラウンドの途中、急にですね。悪魔が降りてきたのかと思っちゃいました。
――過去に経験したことは?
佐藤 試合後はあったけど、試合中になったのは初めてです。
――ドラゴ選手からのダメージが原因ではないのですか?
佐藤 技自体、強いのは分かっていたんで…ドラゴからの攻撃というよりは…体調も良かったし、言い訳はないですね。
――ドラゴ選手が想像以上に強かった?
佐藤 元々、圧力が強いのは分かっていましたから、想像以上ということはなかったです。パンチを食らったらヤバイっていうのはありますけど、軌道は見えやすかったんで…。
――ローキックをかなり当てていたと思います。
佐藤 ダメージはあったと思うけど、K-1ではなかなかポイントにならないんで、もっと印象付ける攻撃をしないとダメですね。
――延長に行く前にセコンドと話し合っていましたね。
佐藤 蹴れなくてどうしようって言ってたんです。パンチしか打てないですと会長に伝えました。すいませんでした…。
 
ドラゴのコメント
ドラゴ ――今の気持ちはいかがですか?
ドラゴ 本当に嬉しいよ。会見で約束したように、オレは120%の試合を見せられた。本当にアグレッシブに攻めて、こういった結果になったんだ。ファンの声援や周りのサポートに報いることができで最高の気分だ。
――最初、試合の相手が佐藤選手と聞いたときの心境は?
ドラゴ 正直、サトーは昨年、良い成績を残しているよね。K-1は早いうちにオレに負けてほしいのかな、と思ってしまったよ(苦笑)。だけど、オレの強さを証明しないといけないと思って頑張ったんだ。
――佐藤選手の失速は感じましたか?
ドラゴ 今回の試合の前、いい感じで試合をしていて勢いを感じた。序盤はプレッシャーを感じたけど、スタミナ切れを起こして後ろに下がったのは分かったよ。
――大晦日の魔裟斗戦に近づいたという実感はありますか。
ドラゴ たしかに目標はチャンピオンになるということだ。無事に第一歩を踏み出せた。次回も厳しいファイトになるだろうから、一歩ずつ試合をこなして王者になりたいね。
――右拳のダメージは?
ドラゴ いつやったのかは分からないけど、サトーの顔面に何度もパンチを当てたからね。サトーの頭は固かったね(笑)。最初の一発目だったかもしれないな。