魔裟斗からHIROYAへ、カリスマの魂が伝承される。年内での引退を宣言した魔裟斗が、エキシビションマッチとしてMAXのリングに立つ。その相手に抜擢されたのは、“魔裟斗の後継者”と称される天才少年のHIROYAだ。HIROYAが単身、魔裟斗のもとを訪問し、その実力を認めた魔裟斗によってK-1に導かれた経緯があるだけに、この対決は実に感慨深い。もちろんエキシビジョンマッチのため、本気の試合が行われるわけではないが、魔裟斗は「話すのではなく、リング上での実戦で今までの経験を伝えたい」と明言。かなり本気度の高い攻防が展開されることは間違いないだろう。魔裟斗からHIROYAに受け継がれる魂の伝承は、どんな内容になるのだろうか。
いつものように凛々しい表情で現れた二人。魔裟斗が、安全性を考慮して、HIROYAにヘッドギア着用を要請。HIROYAはヘッドギアをつけての登場となった。ファンの大きな声援を受けた魔裟斗は、本気モードだ。
1R、運命のゴングが鳴る。先に仕掛けたのはHIROYAだ。左ローキックを放ち、ジャブからローキック、右フックへとつなげた。魔裟斗は右ストレートをカウンター気味に合わせる。ワンツーでHIROYAに襲い掛かる。HIROYAは、怯まずに向かっていく。魔裟斗は、右ローキック、そして世界をとった黄金の左フックがタイミング良くヒットする。HIROYAは、得意の左ボディブローを放つ。ニヤリと笑う魔裟斗。二人の間には、伝わるものがあるのだろう。積極的に攻めるHIROYA。残り時間が、刻一刻と過ぎていく。HIROYAは、渾身の右アッパーを放つ。魔裟斗も右フックを合わせる。残り30秒。HIROYAは、左フック、右ストレートと次々に攻撃を繰り出す。魔裟斗が左フックを繰り出したところで、タイムアップ。険しい表情の二人は、一転して笑顔になり、抱き合って健闘を称えあった。
HIROYAは魔裟斗に花束をプレゼント。マイクを握った魔裟斗は、「(HIROYAの方を見て)結構、強く打ったけど、大丈夫!? 格闘家は、拳で語るものだから。頑張れよ、俺もあと2回、頑張るから。昨年の10月1日以上の試合を7月と12月に見せたい。簡単なことではないけど、そうとう頑張るんで、期待してください」と挨拶した。
詳細情報
第6試合
エキシビションマッチ:K-1ルール/3分1R
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選手のコメント
魔裟斗のコメント
――エキシビションマッチを終えて、いかがですか?魔裟斗 スパーリングに近かったですね。相手は本気だし、俺も強く当てましたから。
――HIROYA選手と対戦した感想は?
魔裟斗 前回は軽くやったけど、17歳とは思えないですよね。
――チェックしたいポイントはあったのですか?
魔裟斗 とくにないです。このエキシビションマッチが決まったけど、俺の頭の中では7月と12月の試合に向けてのスイッチが入っちゃってるからね。HIROYAになにを伝えるかよりも、先の試合のことしか考えてないんですよ。俺は現役中に絶対、人に教えないって決めてるんです。だから、教えようって気持ちは今日、なかったですね。HIROYAがなにを感じるかの問題。なにかを感じればいいんですよ。
――引退を決めてから初のリングでした。
魔裟斗 今日もどう感じるかなって思ったけど、ようやく自分の思い通りに動ける気がしました。すごく冷静に闘える気がしてます。
――自分の強さを再確認したと。
魔裟斗 階級も実力も違うから一概に分からないけど、今の時期にしては悪くないですね。
――HIROYA選手のヘッドギア着用は魔裟斗選手の提案ですか?
魔裟斗 俺が提案しました。危ないじゃないですか。向こうは嫌だって言ってましたけどね。階級の違う選手がスパーリングを軽くやっても、後ですごく頭が痛いんですよ。彼は17歳なんで、それは着用しなきゃいけないなって。
――Tシャツの3は、残り3試合という意味ですか?
魔裟斗 違います。僕は3が好きなんです。3番は嫌いだけど、3は好き。
――HIROYA選手は満点を出すと話していましたが、魔裟斗選手の採点は?
魔裟斗 難しいですね。俺、先生モードじゃないから引退してからかな。でも今日、映像を観ててキツイな?って思いましたよ。ペトロシアンとキシェンコね。キシェンコ、計量を見てて負けると思ったけど圧勝したしね(笑)。
――気合が入りますか?
魔裟斗 入りますよ。本当に楽じゃね?なって思います。まあ、大晦日に王者とできるか分かりませんが、俺はやるつもりです。
――黄金のグローブの着け心地はどうでしたか?
魔裟斗 練習ではヘッドギアもグローブもゴールドなんで、違和感はなかったです。
――今回のエキシビションマッチで、視聴者にはなにを感じてほしいですか。
魔裟斗 面白いか面白くないかだけで十分ですよ。みんなが本気でやってるなかでどう見えたか、すごく映像をチェックしたいです。
HIROYAのコメント
――魔裟斗選手とエキシビションマッチを行っての感想をお願いします。HIROYA 魔裟斗さんが余裕の表情だったので、まだまだですね。3分間は短かったです。カウンターを練習したけど、ほとんど出せなかったですね。やる前から倒されてもいいと思っていたけど…一回でも余裕じゃない顔にさせたかったけど、できなくて悔しいです。でも、拳を合わせられて嬉しかったです。今の自分のままじゃダメですね、成長が足りない。
――パンチへの対応などはいかがですか?
HIROYA 絶対に本気じゃないから効きはしなかったけど、余裕な顔を消したかったですね。
――魔裟斗選手は拳で会話すると話していましたが、いかがでしたか?
HIROYA 今の自分のままではダメだと思うし、まだまだ成長が足りないですね。
――ヘッドギア着用に関してはいかがでしょう。
HIROYA 着けずにやりたかったですね。それは魔裟斗さんが強く来る合図だと思いました。でも、着けずに自分が倒れて魔裟斗さんが批判されても嫌だったんで。
――魔裟斗選手は試合前、「悔しい思いをしてもらう」とコメントしていました。
HIROYA 悔しいです。一回でも魔裟斗さんにヤバイと思わせたかったけど、できなくて悔しいです。
――自身では卒業試験と話していましたが、 点数は何点くらいですか?
HIROYA 不合格ですね(笑)。まだまだ、今の頑張りじゃK-1を背負えないし、魔裟斗さんのようにもなれないですから。
――今回のエキシビションマッチは、今後の格闘技人生にどんな影響を与えるでしょうか。
HIROYA 魔裟斗さんもあと2試合で引退です。ずっと魔裟斗さんと言っていてはいつまで経っても子供なので、自分が一番になれるように努力します。
――どんな3分間でしたか?
HIROYA パッと終わってしまいました。夢みたいな感じでした。




















