| R |
山本優弥 |
イム・チビン |
| 1R |
10 |
10 |
| 10 |
9 |
| 10 |
10 |
| 2R |
10 |
8 |
| 10 |
8 |
| 10 |
8 |
| 3R |
10 |
10 |
| 10 |
10 |
| 10 |
10 |
| 合計 |
30 |
28 |
| 29 |
28 |
| 30 |
28 |
小比類巻の欠場の影響で、リザーブから本戦へと繰り上がった山本優弥。一時は、引退を決意するドン底まで落ちたが、今年になって日本大会準優勝に入るなど大復活。運も味方して、大きく飛躍しようとしている。一方のイム・チビンは、“韓流スター”と呼ばれ、韓国のMAX人気を牽引してきたベテランファイター。この二人に共通するのは、逆境に負けない気持ちの強さだろう。06年にTATSUJIと対戦した山本は肩を脱臼。ドクターストップがかかりながらも、続行を訴え続けた。さらに今年の日本トーナメント決勝戦でもダウンを先取された厳しい状況から、気合いでダウンを奪い返して精神力の強さを見せている。チビンも今年のMAX KOREA決勝戦で、イ・スファンに2度のダウンを喫しながらも、土壇場で起死回生のKO勝利を挙げている。気持ちの強さでは一歩も引かない両者は、最後まで目の離せない展開になることだろう。
1R、チビンがワンツーに対して、山本はローキックを返す。チビンは左ミドルキックを蹴っていく。山本はフック、ローキックで崩しにかかる。チビンはボディブロー。さらにワンツーからのローキック、ヒザ蹴りへとつなげる。チビンの左ミドルキックが炸裂する。ローキック、前蹴り、ミドルキックとチビンは攻撃にキレをみせる。右ボディ、左ミドルキックと連続で攻撃が入る。このラウンドは、チビンがやや有利か。
2R、勢いに乗るチビンは、左フック、ヒザ蹴りとテンポ良く攻撃を繰り出していく。左右のフックが山本に襲い掛かる。守勢に回っていた山本は、なんとチビンの攻撃に合わせてバックブロー。これがまともに入り、山本がダウンを奪った。立ち上がったチビンに、山本は飛びヒザ蹴り。チビンはヒザ蹴りで反撃。山本はバックブローを当ててフラつかせるが、ラウンドが終了。
3R、山本は左フック。チビンは左フックを返す。山本は右フック。チビンはバックスピンキックを見せて会場を盛り上げる。山本も同じ技を使い意地を見せる。左フックを顔面とボディへ打つチビン。山本はボディブローを繰り出す。バッティングでチビンの左目尻から出血するが、試合には影響がなさそうだ。胴回し回転蹴りをみせる山本。チビンもバックキックを返す。お互いに一進一退の攻防。勝負は判定となり、ダウンを奪っている山本が勝利。山本は「全然、強くない自分ですが、みんなの応援で勝つことができました。次も恥ずかしい試合をしないようにします」と挨拶した。■
――今の気分はいかがですか?
山本 あのバックブロー以外はいいところがなかったですね(苦笑)。
――やはり押され気味という自覚はありましたか?
山本 僕と似ているタイプで、しかもすべてが僕を上回っていますからね。やりづらかったです。そこで僕の武器は応援としぶとさ。粘ってやろうと思いました。
――勝因はなんだと思いますか?
山本 周りの声と気持ちの面ですね。
――憧れの存在に勝ったということに関しては?
山本 前回の対戦は何年も前ですし、階級も違いましたからね。今日も闘っていて素晴らしいファイターだと思ったので、感謝の気持ちだけですよ。彼が優勝してくれと言ったんで、頑張るしかないです。
――世界の舞台を経験してみて、いかがでしたか?
山本 自分のことだけを考えたら怖いです。でも、僕には応援が付いている。粘って勝って行きたいという欲が出ました。
――試合中、技を返したのは意地ですか。
山本 あんまり考えてないけど、あれは彼の武器なんです。だから、意外と当たるんですよ。バックブローに関しては、大きなミットで練習した成果が出たんだと思います。
――試合の感想からお願いします。
チビン 今日の試合ではヤマモト選手が、素晴らしいガッツを見せてくれました…。
――敗因に関してはいかがですか?
チビン 彼のバックブローでダウンを奪われました。実は試合前、セコンドから左のガードを下げるなと言われていたのですが…つい下がってしまって、その隙を突かれてしまいました。
――山本選手に優勝してほしいと声をかけたそうですね。
チビン 最初は自分が優勝したいという気持ちで臨みました。しかし、彼が勝ったので、最後まで闘志を持ち続けて優勝してほしいと思っています。
――2年連続で開幕戦敗退となりましたが、その原因はなんでしょうか。
チビン 自分としてはトーナメントのために、昨年も今年もしっかりと準備してきました。しかし、一瞬の気の緩みが敗因となったんだと思います…。