詳細情報

第9試合
スーパーファイト:K-1ルール/3分3R延長1R
上松大輔
○上松大輔
日本/チームドラゴン
VS
渡辺一久×
日本/フリー
3R判定3-0
※30-29、30-28、30-29。渡辺は3Rにダウンあり。
渡辺一久
試合レポート
R 上松大輔 渡辺一久
1R 10 10
10 10
10 10
2R 10 9
10 10
10 10
3R 10 9
10 8
10 9
合計 30 29
30 28
30 29
 K-1ライト級エース候補に、最凶のチャレンジャーが襲い掛かる。昨年からスタートしたK-1ライト級(60kg)のエース候補として期待のかかる上松大輔。昨年10月の大宮司進戦では秒殺勝利でISKAライト級王座を獲得し、勢いは止まるところを知らない。しかし、その上松に噛みついたのが元ボクシング日本フェザー級王者の渡辺一久だ。ボクシング時代、タイトル防衛戦で頭突き、投げ、マウントパンチを見舞い“反則王子”の異名を持つ渡辺。会見では「俺には勝てない」「格闘技を辞めてモデルに専念すればいい」と上松を挑発し、コワモテのキャラクターぶりを発揮。二人の間には、ピリピリとした危険な空気が漂った。この階級のエースになりたい上松は、絶対に負けられない相手。上松は、「できればパンチで倒したい」と大胆不敵なコメントしており、「蹴りは使うなよ。怖いから…」と渡辺も反論。どんな試合になるのか楽しみだ。

 1R。フットワークを使って回る渡辺。上松の右ローキックに、左フックを合わせた。上松は左フックを見舞うと、渡辺は右フックで打ち合うスリリングな展開に。右ローキック、右フック、バックブローと驚きのコンビネーションを見せる渡辺。ニヤリと笑う。と思ったら、胴回し回転蹴り。渡辺の攻撃は止まらない。転倒した上松を蹴りにいく反則ギリギリの行為で注意を受ける。渡辺はアッパー、フックとパンチで勝負。上松は確実にローキックを蹴っていった。渡辺は、左ハイキックからバックキックも見せて驚かせる。飛んだり跳ねたり、とても慌しい試合だ。
1R判定=10:10、10:10、10:10

 2R。上松は相手の挑発に乗らずに、地道にローキック攻め。強烈なローキックをもらうと、「こい、こい」と渡辺は自分の足を叩いた。上松は構わずローキック。渡辺は左右のパンチを放つ。右バックブローを繰り出す渡辺。勢いで上松を肩に担いでしまうアクシデントも。上松はフックを打ちつつ、ヒザ蹴り。渡辺はカカト落としのフリ(?)。ラウンド終了間際は、オーバーヘッドキック(?)のような蹴りを見せた。
2R判定=10:10、10:10、10(上松):9

 3R。上松は右ローキック。フックの連打につなげる。渡辺のダメージが蓄積されていく。渡辺は右フック。ここで上松の左ヒザ蹴りがまともに入る。ビックリしたような顔で下がった渡辺は、“ヒザ蹴りいいね”とでもいうように、マネをしてニヤリと笑う。上松は、さらにヒザ蹴り。渡辺は、飛んでのパンチ。上松は、右フックをヒット。倒れそうになった渡辺は、前転して立ち上がり、セーフのポーズ。これには会場が沸いた。あと一歩で倒せない上松。残り時間がわずかと見ると渡辺は、自分の顔を殴り、マットに大の字に。これはダウンが宣告されて、タイムアップ。判定勝負は、上松が3−0で渡辺を下した。
3R合計判定=30(上松):28、30:28、30:29
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選手のコメント
上松大輔のコメント
上松大輔――渡辺選手の印象をお願いします。
上松 パンチは回転があって重かったです。でも、倒せなかったのが悔しいですね。パンチも2〜3回、もらっちゃいました。
――危ないシーンはなかった?
上松 一発もらったら危ないとは思いましたけど、とくにありませんでした。
――ラフな攻撃もありました。
上松 スリップのあとの蹴りはちょっと痛かったですね。でも、試合には影響なかったです。
――ボクシングの王者というポテンシャルを、どのように評価しますか。
上松 パンチの質は、これまでの選手と違います。あと独特の間合いがあって、うまかったです。
――反則に関しては?
上松 映像は観たことがありませんでした。でも、気にはなりませんでしたよ。身体能力の高さは感じました。ただ、飛びヒザとか予想していたけど、後ろ回し蹴りは予想していませんでした。
――今後、同じ階級で闘いたい相手は?
上松 ナチュラルなキックボクサーと試合をしたいですね。今回も不完全燃焼なので、キチンとしたキックの試合をしたいですね。
 
渡辺一久のコメント
渡辺一久渡辺 すいませんでした。
――K-1初参戦でした。
渡辺 楽しかったです。
――ボクシングのリングとの違いは?
渡辺 違っちゃいけないけど、同じ気持ちでやらなきゃだけど…お祭り気分で楽しかったですね。自分に合っていました、楽しかったです。
――動きも作戦通りですか。
渡辺 彼とやるには、あれがベストだと思いました。1ラウンドの途中までは良かったけど、今日は闘いってよりも変な方向に走ってしまった。トーナメントも、上松君も真面目にやっていたのに、自分だけお祭り気分…。アピールはできましたけどね。
――上松選手の印象は?
渡辺 すごく紳士ですよ、大人ですよね。俺なんかガキですよ。彼は関係なしに、キックボクサーと闘ってみて、俺は行けるって思いました。余裕が出て、普段は倒す方向に重点を置いていたけど、その余裕が楽しませよう、笑わせようとしてしまったのは“自演乙”です。そういうモードに入っちゃいました。もうちょっと真面目にやったら、行けると思った人は多かったと思います。
――階級を上げて自演乙選手と対戦する可能性はありますか。
渡辺 そうすると、俺は1ラウンドからふざけちゃうと思います。今回、彼のせいでこんなことになっちゃいました。“自演乙”ですよ。
――最後のパンチは…。
渡辺 触れてほしくないけど…KO決着になりますよって試合前から言っていたじゃないですか。それができなかったら、自分をブン殴って倒れますよと言ったんですよ。その人にウソつきと言われる。でも、あの倒れてから残りの3秒くらいがきつかったですね。
――60kg級のトーナメントに出場する可能性はありますか。
渡辺 僕のことを強いと実力を買ってくれるならいいですけど、真面目なトーナメントに普通に出ていいのかという葛藤はあります。だって僕が真面目にやったら、つまらないですよ。真面目にやったらメチャクチャ強いですから。普通に強いキックボクサーになっちゃうと思うんです。それならリスクを負ってでも、みんなを沸かせる方がいいです。
――変則的なキックもありました。
渡辺 今日は楽しませるというスイッチが入ってからのことなんで、全然ダメですよ。勝負師としてダメです。
――上松選手はパンチの質が違うとコメントしました。
渡辺 マジすか!? じゃあ、よく見たらカッコよかったと言っておいて下さい。
――今後もK-1に参戦したいですか。
渡辺 自分が出たいと言って出るのは、これが最後です。あとは主催者が買ってくれるなら
――最後のパフォーマンスを捨てるなら出てほしいと谷川EPは話していました。
渡辺 捨てません!! 僕のスタイルを捨てる気はありません。“自演乙”です。