第9試合◎トーナメント決勝戦:K-1ルール/3分3R延長2R
× バダ・ハリ
(モロッコ/ショータイム)
vs レミー・ボンヤスキー
(オランダ/チーム・ボンヤスキー)
2R0分53秒、失格 ※悪質な反則行為によりバダは減点1→失格。1R、バダは左フックでダウン1あり
report

 いよいよ、あと1試合。WGP決勝戦は、アーツ、ジマーマンをKOしたバダ・ハリと、バンナ、サキを倒したレミーの対決だ。この試合は、昨年のWGP準々決勝戦と同じ顔合わせ。そのときは、バダがレミーのガードを崩せずに、判定負けを喫している。バダにとっては相性が悪いといわれるレミーだが、今回はどんな結末が待っているのか。K-1を変革したいというバダは、ダメージを克服して天敵のレミーを倒せるのか、世界が注目するなか、最後のゴングが鳴らされた。

 1R、ゆっくりと歩み寄る両者。バダが右ローキックを軽く繰り出す。そしてローキック、ジャブを軽く放ち、様子を見る。だが、バダは左ストレート、右フック、左フックと連打で攻撃。左ストレートがレミーを捉える。レミーは右ローキックで反撃。バダはジャブを何度も当てていく。レミーはフックから右ローキック。さらにバダは、左フック。これがバダのアゴをヒットして、ダウン。立ち上がったバダは、激しいボディ打ち。いきなり波乱のラウンドとなった。
1R判定=10(レミー):8、10(レミー):8、10(レミー):8

 2R、バダはワンツーからフック、ストレートとラッシュをかける。レミーはガードを固めてローキック。バダは左右のフックでKOを狙いにいく。だが、バダとレミーがもつれて倒れた直後に、とんでもないことが起こってしまう。倒れたレミーに対して、バダが右、左とパンチを落としていく。角田レフェリーが止めに入ったが、なおもバダはレミーの顔を踏みつけてしまう。両者を分ける角田レフェリー。しかし、レミーは倒れたままだ。反則として、まず角田レフェリーは減点1となるイエローカードを提示。アクシデントとして5分間のインターバルが与えられる。回復を待ったが、レミーのダメージは大きく、二重に見えてしまうとアナウンスがあった。そして、角田レフェリーは、「悪質な反則として失格!!」を言い渡した。不本意な優勝となったレミーは、「昨日の会見でKOを観たいと言っていたけど、決勝大会に相応しいKOシーンもあってよかったと思う。でも、大事な決勝戦でこんな不本意な形で勝てたことは、望んでいなかったし、とても残念です。来てくれた皆さん、ありがとうございました」と挨拶した。■

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レミー・ボンヤスキーのコメント

bonjasky――ダメージの状態はいかがですか?
レミー 今もダメージはある。視界がダブルビジョンだし、頭が痛いね。
――バダ・ハリ選手への感情はいかがでしょう。
レミー とくに言うことはない。やってしまったことは取り返しがつかない。次の試合に向けて、お互いに頑張ればいいんじゃないかな。
――バダ選手にどのような処分を希望しますか。
レミー 具体的に言うならファイトマネーの没収かな。でも、決勝での失格は十分なペナルティになっているはずだ。今後はK-1もペナルティに関して検討するべきだ。
――試合後の涙の真意は?
レミー 振り返ってみると、過去に優勝したときも泣いている。でも、そのときは純粋に嬉しかったからだ。今回はこの試合にかけてきた自分の犠牲に対して、こういった形でしか優勝を手にすることができなかったことへの悔し涙だ。
――再戦する機会があれば、どういった気持ちで試合をしますか?
レミー もし再戦するなら三度目の試合だ。前回、今回も私は勝っている。リベンジマッチを望むファンは多いだろうし、誰にでもチャンスは与えられるものだ。今後は正々堂々と王者として試合をしたい。だが、ルールを守れない選手を試合に出すのはどうなのかな。彼と向き合って、正々堂々と試合ができるのかを確認してほしいね。■


バダ・ハリのコメント

hari――最後のシーンではどうしたのでしょうか。
バダ レミーに対して個人的な感情が溢れてしまった。ブッ倒すそうとヒートアップしてしまったんだ。それに、オレがアグレッシブに仕掛けても、相手が返してこないのでイライラしていた。それで倒れるシーンがあったが、ストリートファイトの本能が目覚めてしまった。それが真相だ。
――結果、失格になってしまいました。
バダ その結果に関しては、ファンにお詫びしたい。オレもあんな形で終わらせたくはなかった。だが、反則負けは真摯に受け止めている。会場に来てくれたファンに謝りたい。
――反則のダメージはあったと思いますか?
バダ なかったと思う。あの時点では倒れて苦しんでいたが、失格が決まった途端、立ち上がって素晴らしいスピーチをしやがった。それにセコンドからも立ち上がるな、と指示があったのを聞いていた。レミーは試合で王者を勝ち取ったんじゃなく、今日は俳優として主演男優賞だったってことだ。
――新しい時代を作るのは、来年以降に持ち越しですね。
バダ そうか? オレは十分に変革が行なわれたと思っている。一試合目は伝説のアーツを破っているし、決勝でも優勢に試合を進めていた。十分だろう。それを認めないのなら、それは認めない奴らに問題があるんじゃないか?■

    
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