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アジアMAXトーナメント一回戦は、いきなり好カードが実現した。昨年の覇者であり、優勝候補として注目を集めているイ・スファンがエントリー。スファンは、「今回、優勝して次回からは出なくてもいい立場になりたい」と大胆な優勝宣言をしたばかり。昨年はMAX世界大会開幕戦に参戦したスファンだけに、ここは一気に突破したいところだろう。そのスファンと対戦するのは、ボクシング元WBCスーパーフェザー級王者のシリモンコン・シンワッサ。シリモンコンが他のボクシング出身のファイターと違うのは、蹴り技への対応ができること。ムエタイをやっていただけに、得意のパンチを活かすことが可能だ。体格差を技術でカバーできれば、シリモンコンが優勝候補に浮上する可能性も十分にある。
1R、ジャブをつくスファン。シリモンコンは前蹴りを放ちつつ接近。ローキックを何度もヒットさせる。左ストレートを放つスファン。左ローキック、左ストレートとスファンは続ける。シリモンコンは、右ボディ、左フック、右ローキックと攻撃が止まらない。スファンの動きに合わせた左フックは、ヒヤリとする場面だ。パンチを打って、ヒザ蹴り、離れてローキックとシリモンコンのリズムで進んでいった印象が残った。
2R、スファンはジャブを打って離れる。リーチを活かして闘いたいようだ。右ボディ、左ローキック、左ハイキックとスファンの攻勢が目立つ。シリモンコンは、右フックを大振り。これをかわしたスファンは、ワンツーで攻め立てる。シリモンコンは、前蹴り、ミドル、フックとコンビネーションで返す。だがスファンの左ローキックが何度も決まると、シリモンコンはバランスを大きく崩す。いいリズムで蹴っていたスファンだが、ローブローの反則。この影響もあったためか、ローキックはあまり蹴れなくなってしまう。
3R、スファンは左ハイキック、ミドル、左フックと攻め立てる。シリモンコンは、左右のフックをブンブン振り回す。蹴りを使いつつ、パンチで倒すのが狙いなのだろう。スファンも負けてはいない。長い蹴りのミドルキックでシリモンコンの突進を止めつつ、ときおり放たれる左ストレートが当たる。さすがに倒れるわけにはいかないシリモンコンは、ローキックで蹴り上げる。お互いに打ち合う場面もあり、ほぼイーブンで判定勝負へ持ち込まれた。ややスファンが優勢だったが、判定はドローに。延長へと持ち越された。
延長ラウンド。本戦の判定に肩を落としていたスファンだが、気持ちは切れていないようだ。右フックからローキックで蹴り飛ばす。シリモンコンは、左フックからアッパーと細かいパンチでKOを狙う。ローキックからフック、ワンツーから右アッパーとパンチの回転は速い。スファンはヒザ蹴りで対抗しつつ、左ローキックでダメージを与えていく。このラウンドも、ほぼ互角。ここでも判定勝負となり、2-1でスファンがギリギリ逃げ切った。■ |