第9試合:スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
ブアカ—オ・ポー.プラムック
(タイ/ポー.プラムックジム)
vs 佐藤嘉洋 ×
(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
延長R判定2-1 ※10-9、9-10、10-9。本戦……30-30、30-30、30-30
report

 ブアカーオ・ポー.プラムックと対戦する佐藤嘉洋は、因縁のリベンジマッチとなる。当初、佐藤は小比類巻貴之と闘う予定だったが、小比類巻の負傷によりブアカーオに変更となった。二人は、06年の世界大会準々決勝で激突。佐藤は魔裟斗と並び、日本代表の期待を背負ったが、ブアカーオのパンチでKO負け。再起を誓った佐藤は、昨年の世界大会準々決勝でアルバート・クラウスに破れたが、積極的な試合運びを見せて新しいスタイルを確立した。対するブアカーオは、魔裟斗に破れ王座陥落。こちらも再起をかけてリングへ上がることだろう。世界のトップレベルであるブアカーオを下し、佐藤が魔裟斗に続く日本のエースになれるかどうかにも注目が集まる。

 1R、右ローキックで様子を見る佐藤。左ストレート、右ローキック、インロー、右ローキックと積極的に攻撃を加えていく。ブアカーオは、右ローキックを返し、前蹴りでバランスをとる。佐藤は右ローキック。ブアカーオは左フックをヒットさせる。それでも佐藤は右ローキック。ブアカーオは、左フック、そして前蹴りで突き放す。佐藤はローキック。ブアカーオは前蹴り。佐藤はローキック。ブアカーオは左ローキックをヒットさせた。右ローキックを返すブアカーオ。ほぼイーブンでラウンドが終了。

 2R、佐藤は変わらずに右ローキック。ブアカーオは前蹴り、前蹴り、右ローキック。佐藤は右ローキック。ブアカーオは左フックから右ローキック。佐藤は、じっと耐えて右ローキックを確実に当てていく。ブアカーオも、負けずにローキックを返す。蹴り合う二人。だが、ブアカーオの右ストレートが直撃。佐藤は劣勢に立たされる。ブアカーオは、パンチで勝負をかけるが、佐藤はヒザ蹴りで迎え打ち崩れない。勝負は、最後のラウンドへと突入することとなる。

 3R、佐藤は変わらずに左右のローキックを蹴っていく。ブアカーオは、前蹴りで試合を組み立てにかかる。佐藤はローキック。ブアカーオは、ヒザ蹴り、前蹴り、前蹴りを連続。佐藤は、ヒザ蹴りを入れつつ右ローキックでブアカーオを崩しにかかる。ブアカーオは、左右のフックを乱れ打ち。佐藤は右アッパーのカウンター、左フック、右フックと続ける。だが、ブアカーオのパンチと、佐藤のローキックの勝負となった。勝負はドローとなり、延長戦へと突入した。

 延長戦。ゴングが鳴ると、なんとブアカーオがパンチで勝負をかけた。右ストレート、左フック、右フック、左フックとブレーキが壊れたように止まらない。佐藤はローキックを返すのが精一杯で、このパンチのラッシュをディフェンスするだけだ。ブアカーオの危険なパンチが飛び交う。佐藤は右ストレートを放つが、ヒットしない。ブアカーオは、どんどん前へ出てパンチでKOを狙う。これに耐えた佐藤が、終了間際に左フックをヒットさせて、あわやという場面を作るが、試合終了。判定勝負となり、ここはブアカーオが2−1で逃げ切った。■

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佐藤嘉洋のコメント

sato――試合の感想をお願いします。
佐藤 …結果がほしかったです。
――3Rは攻撃を返せなかった?
佐藤 前半はもらったけど、攻撃は見えていたんでチャンスが来ると思っていました。見えていても、もらっちゃうのが佐藤嘉洋なんで(笑)。しょうがないです。
――作戦通りに闘えば勝てるとコメントしていましたが。
佐藤 作戦通りにはある程度、闘えました。だから結果がほしかったです。
――その作戦とは?
佐藤 冷静に熱く前に出る、ですね。ローキックを効かせて、ポイントをとろうと思っていました。対策は受けたら返すということを意識してやりました。あとは手数で負けないことです。技の華麗さやキレでは敵わないんで、前に出る気持ちと手数で勝負するつもりでした。
――魔裟斗VSブアカーオのビデオは見た?
佐藤 一回だけ見ました。あの試合は魔裟斗選手の作戦勝ちですね。同じことはできないけど、その穴を突いて行こうと思っていました。
――ブアカーオ選手の印象は変わりましたか?
佐藤 前回は自分が舞い上がっていたんです。でも、今回は試合前から成長を確信していました。ブアカーオ選手も強くなっているけど、差を埋められたと思います。
――具体的に自分の成長した部分はどこですか?
佐藤 精神的に落ち着いていますね。今までは力を出し切れていない試合が多かったんですけど、前回のクラウス戦では、負けたけど力を出し切れました。不完全燃焼だけはしたくなかったんです。力は出せたと思います。でも、負けたってことはまだ、差があるということです。勝ったら偉そうなことを言おうと思っていたんですけどね。
――今後の目標は?
佐藤 僕は世界王者しか獲りたくない。誰が来てもいいですよ。■



ブアカーオ・ポー.プラムックのコメント

buakaw――試合の感想をお願いします?
ブアカーオ 確かに接戦でした。サトウはいい練習をして、成長していました。面白い試合だったと思いますよ。
――3Rが終わった時点で延長は予想した?
ブアカーオ 3Rが終わった時点で、勝ったと思っていたんです。でも、延長には慣れていますから。
――延長ではパンチで倒そうと?
ブアカーオ KOしようとパンチを出していましたが、油断があってKOができませんでした。
――3Rによろめくシーンもあったが。
ブアカーオ 周りからも言われましたが、自分ではハッキリと分かりません。ちょっとしたミスだと思います。
――佐藤選手の印象は変わった?
ブアカーオ 彼も成長したし、かなり練習を積んできたと感じました。
――佐藤選手が具体的に成長した部分は?
ブアカーオ それぞれの技のタイミングがよくなりましたね。でも、正確さと重さが足りない。ボクにはあまり効いていないです。
――世界大会に向けての調整は?
ブアカーオ スタミナを付けることです。それに、今回は日本の気候のせいで動きが遅かったんです。それぞれの気候に順応できるような体を作っていきたいですね。■

    
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