ビッグサプライズな対決が実現した。現世界チャンピオンのブアカーオは、絶対王者と呼ばれるほど他の追随を許さない存在になっている。そんななか、とんでもないチャレンジャーが王者の前に現れた。それがアンディ・オロゴンだ。ボビー・オロゴンの実弟であるアンディは、兄と同様に、その優れた身体能力で経験の少なさをカバーしている。小比類巻戦では、誰もがローの餌食にされると思っていただろうが、ダウンを奪っての判定勝ち。おそらく、兄のボビーですら、こんな結末を予想していなかったに違いない。今回はさすがにブアカーオの勝利が濃厚だが、小比類巻戦を見て、誰がそれを言い切れるだろうか。
1R、アンディはジャブ、右ローキック。ブアカーオは左フックを返す。すると今度は、アンディがローキック、そしてワンツー。左フック、右アッパーと連続で攻めていく。ブアカーオは、右ローキック。左右のストレート、フックとパンチをまとめる。アンディはワンツーを返すのが精一杯か。ブアカーオはミドルキック、フックと手数が増していくが、アンディは耐える。ハイキック、前蹴り、ヒザ蹴りと王者のフルコースが続いた。
2R、アンディは左右のフック、アッパーを連発。よもやの場面も期待されたが、絶対王者は崩れない。強烈な右ローキックがヒットさせると、右ストレート、右ボディ、ヒザ蹴り、前蹴りと攻撃が止まらない。アンディは右アッパー、フックを返すがすべて単発に終わる。ブアカーオは、すべての攻撃を止まることなく繰り出す。アンディは兄のボビーが見守るなか、とにかく立っているのが一杯いっぱいか。
3R、王者としての意地か、ブアカーオの攻撃がさらに激しくなる。一気に間合いを詰めて、ローキックでKOを狙う。このとき、左のローキックが金的に入ってしまう。アンディはその場にうずくまり、インターバルが与えられた。試合が再開すると、アンディはワンツースリーと積極的に攻める。ブアカーオは、右ローキック、フック、ハイキック、ローキックとすべての攻撃を駆使する。だが、アンディは倒れない。「1分間、立っていたらボクの勝ち」と笑っていたが、最後まで立ち続け、判定に持ち込んだ。リングで大の字になったアンディ。判定では、もちろんブアカーオが勝者となったが、ある意味、インパクトを与えたのはアンディだった。■